曇、8度、64%
寒くなり始め、小さな蕾をつけていた「クリスマスローズ」が急に花開きました。寒くどんよりと重たい空の下、花を見つけると心はいっぺんに晴れやかになります。
8株あった「クリスマスローズ」が今では3株となりました。この夏の残暑です。連日の高温で株が弱っていました。直射は避け水遣りも多めにしたのに、5株は立ち直ることが出来ませんでした。ダメになった5株はハイブリット系の「クリスマスローズ」ばかりです。八重咲き、葉にふが入ったもの、見た目が艶やかなものがダメになりました。残ったのは原種系の単衣の花色も地味なものです。
日本に帰国する前からどうしても庭に欲しかった花はこの「クリスマスローズ」と「ラベンダー」でした。 20年ほど前に刺繍で刺した「クリスマスローズ」です。この時はまだ実物を見たことがありませんでした。パッと目を引く花ではありません。それなのにとても惹かれました。数年後、もう一つ刺しました。 いずれも原種系の「クリスマスローズ」です。実物を初めて見たのは、雪の舞うアムステルダムの花屋の前でした。クリスマス前の花屋の店先に濃い赤色の「クリスマスローズ」の鉢がありました。しゃがんで花びらを触った記憶があります。「この花を自分で育てたい。」と思ったのはその時です。
日本に帰って来て驚いたのは、その種類の多さでした。この3年ですら毎年改良品種が出ています。小振の房のように咲く「クリスマスローズ」、色も多種多様、目を見張りました。先ずは原種から始めましたが、改良品種を手に入れたその年に猛暑で枯らしてしまいました。ショックはかなりのものでした。
残った3株、いい花をつけてくれています。 クリスマス前です。年末には孫娘もやって来ます。派手さはない原種系ですが、優しい花です。そしてこれが私が憧れた「クリスマスローズ」です。
しばらくはこの3株を大切に育てるつもりです。でもね、派手やかなハイブリットの「クリスマスローズ」を見ると気が変わるかもしれません。
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