マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

伊藤和也さんのこと

2009-02-26 | Weblog
昨夜NHKスペシャル(再放送)「花畑の笑顔と銃弾」
で昨年アフガニスタンで射殺された「伊藤和也さん」の記録を見ました。

伊藤さんは9.11を知ってアフガニスタンに農業支援に行こうと決意したといいます。
最初は農業の指導をしようと気負っていたけれど、
地元の子供たちとの仲良くなる中で逆に教えてもらう
という気持ちに変わっていった、そうです。
ペシャワール会の一員として、まず水路堀を、
そして農作物を作り始めるのです。
3年目にやっとサツマイモが収穫できた時、
大勢の子供たちと喜んでいる写真や、
土壌を改良のために植えた菜の花の中の子供たちの写真などが印象的でした。

みんなが自分たちで作った農作物をお腹いっぱい食べられるようになれば、
アフガニスタンの問題はほとんど無くなる、と伊藤さんはいいます。
武器ではなくつるはしや鍬が平和を実現すると。

何千枚もの伊藤さんの撮った写真は作物の写真と、
アフガニスタンの風景と、働く人々、談笑する人々の写真です。
伊藤さんのアフガニスタンに寄せる愛に溢れています。

なぜこんな人々の上に爆弾を落とすことができるのでしょう。
オバマはさらにアフガニスタンへ兵力を増強しようとしています。
政情はまた不安定になって危険なので若い人たちは日本へ引き揚げ、
現在は代表の中村哲さんが一人で監督兼作業員として
なんとか目標の地点まで水路を通そうと頑張っているそうです。

金銭目的の強盗に襲われ村人に救い出された時、
すでに伊藤さんは亡くなっていたそうです。
伊藤さんのことを「ライオンのように恐れをしらない人」だった、
と地元の人は尊敬の気持ちをこめて言い、
兄弟を失ったように毎日悲しいと言います。

こんな素晴らしい人がいたことを忘れないでいようと思います。
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