マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

安全神話

2012-05-30 | Weblog
神話というのは伝説と事実をごちゃまぜにして為政者の都合のいいように作られたおとぎ話です。もちろん神話は歴史的に考えれば古代の人々の暮らしや考え方や作られていった時代背景などを考察するためにも、価値あるものです。

原発の「安全」は嘘の上に組み立てられ、巧妙に広められた現代のおとぎ話「神話」であることが日を追うごとにますますはっきりしてきました。
幾重もの嘘に塗り固められた「安全神話」に自治体やマスコミも研究者たちもからめとられて、
ちょうど「裸の王様」のように、本当のことが言えない、目くらましにあったような、状態になっていたのだと思います。
事実は、無垢な心と勇気が真実を暴いたあの「裸の王様」の物語のようにはなりませんでした。

「安全」が「神話」であったことは「福島」の甚大な犠牲によって証明されたのに、未だ福島の原発の事故は進行形だというのに、
それなのに「フクシマ」の苦しみを見ながら、また「原発の安全」を言い始めている人々がいます。
遠い昔から受け継がれてきた山河や田や畑より、美しい海より、人の命より、未来の希望より、
何よりお金が好きな人たちです。だれが、そのような守銭奴なのか、悪魔のような人間なのか、今はっきりわかります。


被災地のがれき処理も、さも被災地を応援するような顔をして実は金儲けであることをなぜマスコミははっきり報道しないのでしょう。
各地の自治体は(京都も)東北各地に瓦礫処理事業に必要な援助のお金を送って東北の地元の雇用を促進するような方法をなぜとらないのか、と思っていましたが、
それは自分たちの金もうけのためだったのです。
国から補助金をとり、被災地の自治体からも処理費用をとり、
いい事をしているような顔をする。
偽善者の言葉がぴったりです。ひどいことをやれるもんだと憤慨しているのですが、私がここで頭に来ていても嘆いてもどうしようもなくて…
悲しいです。

コメント
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