マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

捨てていいもの、捨てられないもの、捨ててはならないもの、

2018-09-02 | Weblog
勝手に公文書を廃棄するのが流行っているみたいですが、
富士山の測候所の68年間の日誌(カンテラ日誌)を、
気象台が全部廃棄した、というニュースには驚きました。

科学や歴史の軽視、無責任、あるいは無知、それとも意図するところがあったのか…
あり得ないことです。


古い建物や駅舎などをどんどん壊して、
モダンなビルを建てた結果、日本中どこへ行っても同じ顔の町になりました。
不況なのに、相変わらずスクラップ&ビルド!
山間部では、誰も住まなくなった家がうち捨てられています。


私物も捨てるのが流行っているようです。

ネットオークションにはあらゆるものが溢れています。
捨てるのがいい、みたいな世間の風潮は変です。
他人には「がらくた」でも、もしかして大切なものかもしれません。


モノは思い出を閉じ込めて時を越えます。
何もかも忘れた、と思っていても、
それを見れば、記憶があふれ出す、ということがあると思います。
触れば気持ちが温かくなるものだってあると思います。
誰でもライナスの安心毛布のようなものを持っているのではないでしょうか。
また、その「がらくた」が記憶を支えている、かもしれません。
若い時にはわかりませんでした。
大切なことは、頭の中にちゃんと覚えている、
と思っていました。
残念ながら忘れるのです!
「忘れる」事もまた、生きていく上で重要なことだと思いますが、
それはまた、別の話…

効率ばかり考えて、
古いとか汚いとか邪魔だ、といってなんでもかんでも捨てないで、
と言いたいです。
お年寄りにとって、すっきり、さっぱり、は全然いい部屋ではないと思います。
便利とか安全とかは、もちろん大切ですが、
それは当人にとって、のことです。
どこかですり替えられ、
管理のしやすさ、始末のしやすさ、ばかりが強調されています。
冷たい社会だなと思います。


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