マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

村上春樹のスピーチ

2011-06-12 | Weblog
カタルーニャ国際賞、受賞スピーチ全文

長いので私はプリントアウトして読みました。
スピーチは地震、津波の話から、日本人の美意識、無常感などの精神性の話、そして原発の話へと進み、
電力会社と政府が金を撒いて、幻想を押し付け、あともどりのできない既成事実を前に国民を脅してきた…
そして地獄の蓋を開けてしまった…日本人は核に対して「ノー」と叫び続けるべきだった…と語り
…「効率」や「便宜」という名を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。
我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的夢想家」で無くてはならないのです。
人はいつか死んで消えてしまう、しかしhumanityは残ります。
それはいつまでも受け継がれていくものです。我々はまずその力を信じるものではなくてはなりません…
と結んでいます。

悲観的な口調ではなく、力強くて、希望が感じられるもので嬉しくなりました。
文章のうまさもさすが、論旨がすっと心の中にまで届きます。
多くの人に読んでもらいたいです。
そして、村上春樹さんには、日本でも講演してほしいと思います。

日本では、小説家や、画家や音楽家等が、
自分の立場を明確にして意見を言うということはほとんどありません。
大本営発表のような政府や電力会社、御用学者の話をそのまま流すニュースばかり、
そして、スポーツの応援のような歌、癒し系の音楽、
これらに対抗するのは並大抵のことではありませんが、
村上春樹のこのような発言には勇気づけられます。
草の根の活動も少しずつ広がっているようです。
絶望的になったり、少し希望が芽生えたり、
地震から3ヶ月が過ぎて、東北からは遠い京都に住む私の心も毎日揺れています。
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指の怪我

2011-06-10 | Weblog
つい油断して、指先をカッターで切ってしまいました。
ウッしまった!失敗!久しぶりに味わった痛さと、その瞬間のどきっ!
血が溢れ出てなかなか止まりません。夜になってようやく出血が収まってきてホッとしました。

大したことない傷だけど、早く治したくて次の日、医者に診てもらいました。
取敢えずイソジンで消毒してゲンタシンを塗ったガーゼを当てて病院に行ったのですが、
お医者さんがおっしゃるには「何にもしないのが一番いい、とにかく傷を流れる水道水で綺麗に洗うこと(痛いけどがまん)」だそうです。
昨日は止血のために指の根元を縛っていたのですが、それも良くないそうです。
ガーゼは傷を治すために自然に出てくる体液まで吸いとってしまうのでダメ、
乾燥すると体液が固まってかさぶたになって傷の治癒が遅れるからダメ。
消毒薬や抗生物質は傷口の細胞を壊し傷口をいためるからダメ。
というわけで、
今は親水性ポリウレタンフォームドレッシング(ハイドロサイド・プラス)というのを当てて、
ずれないように軽く絆創膏で止めているだけです。
(肉をそいだような傷なので、縫うことが出来ないのでしばらくかかるそうですが。)

怪我をそのように治療するようになってきていることは知っていたけれど、初めての体験でした。
(一番安い傷薬とラップでいい、とテレビで言ってました。)
もう私くらいの年になると細胞分裂もゆっくり、と思いますがそれでも、
小さな傷を直すくらいには、毎日古い細胞と新しい細胞が入れ替わっていくわけで、
早く治ってほしい…水仕事が出来ないのが困る…
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『ウァヴェリ地球を征服す』

2011-06-09 | book
“侵略者の姿は見えない。
侵略者は何もしない、でも電気を食べる。
地球上の電気という電気は、ウァヴェリに作るはしから吸い取られてしまう。
地球は征服されるのか?
ところがどっこい、人間の順応力はすごい!
手仕事がどんどん復活して、何でも作る。
再び蒸気や水やガスを巧みにエネルギー源として使いはじめた。
馬に乗って移動し、畑は牛を使って耕し始めた。
映画ヤテレビは見られなくなったけど、生の音楽や演劇を楽しんでいる、
いつのまにか失業者もいなくなった…
ただ、稲光を見ることが出来なくなったのが寂しい…”

『フレドリック・ブラウン(1906~1972)』の短いSF小説です。


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嘘の使い道

2011-06-08 | Weblog
天才的な嘘の使い方を心得ている人がいます。

「原発の事故は津波のせいではなく、地震で破壊されたことが原因である、」
とデータの解析の結果解ったのに、
最初に「未曾有の津波のせいで起こった、」と報じたために
いまだにマスコミなどでは原発の周りに津波を防ぐための防波堤の話が止まりません。

事故の最初の段階で炉心が溶融したことが放出された放射能の分析から解っていたはずなのに、
「格納庫は破壊されていないから放射能漏れはごくわずか、」
「チェルノブイリのようなことにはならない、」と嘘をつきました。
後になって、
実は溶融していました、実は格納庫も圧力容器も破壊されていました、これこれの放射能が漏れていました、と言っても、もはや多くの人にショックを与えなないようです。
福島の原発からは今も空へ、大地へ、地下水へ、海へと放射能は漏れ続け、
どうしようもなく深刻な状態だというのに…
真剣に受け止め、福島の広範囲に細かい放射能の測定が大々的に始まる様子もありません。
『最初の嘘の効用』というものでしょうか。

「100ミリシーベルトでも安心とか、にこにこしていれば放射能は怖くないとか、くよくよしていると悪い影響が出る、」などと大学の教授が言ったのも多分事実の衝撃を和らげる効果を十分承知して発言しているのだと思います。
心理学の勉強をしなくても、偉い学者や、政治家や、企業のえらい人には嘘の使い道を本能的に心得ている人がいるのです。
でもその人たちは悪魔の心を持っています。
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今日心ひかれたモノ

2011-06-07 | Weblog
誰かが描いたお地蔵さんの顔
まんなかのおじぞうさん、とてもいい顔


Y字路に出会うとじんわり嬉しくなります。



大きな木。
ぶつぶつに枝払いされていますが、生命力にあふれています。
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今夜はピザ

2011-06-04 | Weblog

今夜は娘と一緒にピザ作り、
先ずオリーブオイルで生地を練って発酵させて、
その間に生のトマトでソースを作って、
上に載せる具を様々用意して、
チーズも2種用意して、
スモークハムも用意して、
庭からバジルの葉を摘んできて、
もう待てない…
発酵時間は半分に短縮です。
4種類のピザが焼き上がったのは8時半頃、
ビールと一緒に、
お味は格別!
食べるのはあっという間
ごちそうさま。
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政治家とマスコミ

2011-06-04 | Weblog

テレビを見て文句言ったり、嫌い、と言ったって始まらないし、
そんなことばっかり思っていたら、自分の人格が汚くなってしまいそうなのでなるべく我慢して
聞き流して、感情を荒げないようにしているけれど、

「、、、政治は嫌い!政治家は大嫌い、、、」
「自民党も民主党も国民新党も公明党も…維新の会も…恥知らずのおろかもの…」
と大声で言いたくなります。

これらの政治家の腹の中は、災害でも何でもいい、いかに利用して、
権力を自分の手の中に握るか、という欲望だけ、
被災者の生活や、放射能に曝されている子どもたちの未来のことなど露ほども思っていないにちがいありません。

こんなに政治家たちがあからさまに醜い姿を晒しているというのに、
マスコミは政治家たちに格別に「おやさしい!」
東北の現地で取材していればどんなに大変な情況か解っているはずなのに、
ものすごくたくさんの人が苦しんでいるのを見ているはずなのに、
原発は現在進行形で汚染水を垂れ流しているのに、
政治家たちの聞きたくもない駆け引きを嬉しそうに報道しあれこれコメントし合っている。

事故当時から、東電お抱えの学者に「大丈夫です」をテレビの中で繰り返させてきたことについて、
マスコミは何の反省もないままもうすぐ3ヶ月になろうとしています。
間違ったことを言ってしまったり、無知をさらすことを恥ずかしいとも何とも思わない、
嘘を報道したことについては、そんなことは忘れたという態度をとる、
権力が大好き、まさに政治家の態度とそっくりです。

庶民はそんな政治家やテレビに登場するタレントなんかがしがみついている金や権力なんかより、
もっとずっと貴重なものを持っている、と信じています。信じたい。
莫大な犠牲をむだにせず、
腐った世界におさらばして、新しい世界の幕開けを心底願っています。

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雨が大好きなのは?

2011-06-02 | Weblog
今朝も薄暗くて時折小雨が降っています。
日ごとに伸びる草や木の枝が水を含んで重そうに頭を垂らしています。
カタツムリいるかなー、と思って庭の隅を探してみたら、
いました、いました、
大きなカタツムリ、

毛が少ないけど、これはたぶんオオケマイマイ、

キセルと呼ばれる、本当の名は分からないけれど、細長い小さなカタツムリも、

そしてキノコ、とダンゴムシ!

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いつか晴れる時が来るのだろうか?

2011-06-01 | Weblog
梅雨は7月の半ばには明けるだろうけど、
見えない放射能の汚染は福島からじわじわ広がり続けている。
海の中へも流れ続けている。
魚や貝、特に海草には多量の放射能が蓄積されているという。
原発の現場の労働者の身体の中にもたまり続ける。
こんな事態が進行しているというのに、
まだ原発の推進とさらなる開発を諦めない人たちがたくさん蠢いている。

アメリカではプルトニウムを使った新兵器を開発中らしい。
なんと、安全な核兵器だそうだ!
もちろん、使う側にとって、
アメリカではすべての新しい技術は戦争のためにあるのではないかと思う。

いつか読んだSF小説が頭をよぎる。








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