マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

嘘の使い道

2011-06-08 | Weblog
天才的な嘘の使い方を心得ている人がいます。

「原発の事故は津波のせいではなく、地震で破壊されたことが原因である、」
とデータの解析の結果解ったのに、
最初に「未曾有の津波のせいで起こった、」と報じたために
いまだにマスコミなどでは原発の周りに津波を防ぐための防波堤の話が止まりません。

事故の最初の段階で炉心が溶融したことが放出された放射能の分析から解っていたはずなのに、
「格納庫は破壊されていないから放射能漏れはごくわずか、」
「チェルノブイリのようなことにはならない、」と嘘をつきました。
後になって、
実は溶融していました、実は格納庫も圧力容器も破壊されていました、これこれの放射能が漏れていました、と言っても、もはや多くの人にショックを与えなないようです。
福島の原発からは今も空へ、大地へ、地下水へ、海へと放射能は漏れ続け、
どうしようもなく深刻な状態だというのに…
真剣に受け止め、福島の広範囲に細かい放射能の測定が大々的に始まる様子もありません。
『最初の嘘の効用』というものでしょうか。

「100ミリシーベルトでも安心とか、にこにこしていれば放射能は怖くないとか、くよくよしていると悪い影響が出る、」などと大学の教授が言ったのも多分事実の衝撃を和らげる効果を十分承知して発言しているのだと思います。
心理学の勉強をしなくても、偉い学者や、政治家や、企業のえらい人には嘘の使い道を本能的に心得ている人がいるのです。
でもその人たちは悪魔の心を持っています。
コメント (2)
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