マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

お稲荷さん

2013-02-09 | Weblog
伏見稲荷のような特別なお稲荷さんもあるけど、
路地裏に、あるいは山道の途中に、
小さな祠にちいさな狐が祀られていて、
こんなところにもお稲荷さんが!と驚くことがよくあります。

面白いことにお寺にも大抵どこかにお稲荷さんがあります。
一体日本中にいくつくらいあるのでしょう?

元々は稲成とも稲生とも書いたらしい、農業の神様が、
農業だけでなくあらゆる産業の神様に成長して、、、
インドの狐に乗るヒンズー女神や仏教やいろいろ混ざって出来上がっていったものらしいです。

お稲荷さんのたたずまいというものがあるように思います。
周りの木々、鳥居の様子、お供え物、小さな狐の人形など、
アルカイックというか、普通のお寺や神社とは一味もふた味も違う雰囲気があるのが興味深いです。

それにしても狐は昔は身近によほどたくさんいたのでしょうか?
十二支になぜ入らなかったのでしょう。
ネズミやウサギはあるのに、、、

連綿と変化しながらも続いていく信仰の不思議を思います。





写真は建仁寺の豊川稲荷、
建仁寺があまりに広大ですごい建物が建っているので、こじんまりとしたお稲荷さんに見えますが、
古い門も立派、お堂の中の狐たちも狛犬ならぬ狛狐も優雅です。
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春を待つ

2013-02-05 | 手づくり

春用のセーターを編みました。
作り目の数だけは一応数えましたが、
メモをしなかったので忘れて、
後ろ見頃は前に合わせて適当に作り目をして、
もはや一度も目数も数えず、
物差しも使わず編みました。

残り毛糸の中から緑色を中心に、
毛糸の太さも質感も様々なのを使って、
(中細、極細、モヘヤなど)
7号2本棒、編み方は表編みで時々引き上げ編みを加えました。
引き上げ編みを入れると、少し立体感が出ます。
縁編みには鈎針を使いました。

所要日数は4~5日でした。
首ぐり以外はまっすぐに、
新緑の森のイメージで、
テレビを見ながら、
数目編んでは気が向くままに糸を変え、
だから前と後ろと模様が違います。
でも手を動かしていれば編みものは出来上がるのがいいところ。

ひんぱんに糸を変えて編んだので、編んだ後の始末が大変でしたが、
春が待ち遠しいセーターが出来ました。


裏の様子、これでも大分始末したところです。


出来上がり、やったー!

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日本の素晴らしいファンタジー

2013-02-05 | Weblog
『竹取物語』を読みかえしました。
(現代語訳の方ですが、、、)
改めて、なんて素晴らしいファンタジーだろうと感心しました。

『竹取物語』は「天の羽衣伝説」などを巧みに取り込み、
実際に存在した貴族たちを実名で書き、しっかり組み立てられた物語です。

竹取りという、田畑もなく、農民ですらない最下層の貧しい翁が、
光る竹の中から小さな女の子を見つけます。
そののち、翁が竹を切ると中には金が入っていて翁は長者になります。
小さな少女は3か月で(竹の成長と同じ)光り輝く娘に成長し、かぐや姫と名づけられます。
国中から娘を見ようと人々が殺到、中でも執着した5人の貴族に娘は難題を出し、
貴族たちはそれぞれ策を労しますが失敗、かぐや姫は帝の求婚も拒みます。
竹から生まれて20余年経った満月の夜、悲しむ翁を残し、
かぐや姫は月へ帰っていく、という誰でも知っているお話なのですが…


映画のない時代に、光と影の、まるで映像が眼に浮かぶような見事に美しい物語の展開です。
最後には当時活動していた富士山からたなびく煙が天に昇っていく様子も描かれて、
視覚的な印象が一層心に残ります。

月、竹、富士、まさに自然そのものです。
どんなに偉そうにしたところで、どんなに金があろうが、権力をもっていようが、
自然界の魔法にはかなわないということを宗教的な説教や道徳的な押しつけもなく、
さらっと物語っているところはほんとにすごい。
これが現存するもっとも古い物語で、今から千年以上も前に書かれたというのですから、驚きです。
(書かれたのは平安時代、舞台は奈良時代を設定。)

かぐや姫がお金や身分に左右されず、
ウソを見抜く賢くてきっぱりとした強い女性として描かれているところが特にいいです!


すごいキャストで映画化もされているようですが、
かぐや姫は実は宇宙人で宇宙船が迎えに来て帰っていくという陳腐な設定で、観る気を失います。

映画を公開する時にアメリカでは無理矢理でも最後をハッピーエンドにしないと客が入らない、
フランスではハッピーエンドにしたら客が入らない、と聞いたことがあります。
日本もハッピーエンド型かな?
でもハッピーエンドが好き嫌いは別にして、
かぐや姫が帝と結婚してハッピーエンド、ではただのおとぎ話になってしまいます。
『竹取物語』が文学としての価値を含んで、琴線に触れてくるのは、やはりラストシーンにあるのでしょう。

月日が煙となって消えてしまう『浦島太郎』もお姫様物語や勇者の物語にはないじんわりとした読後感があります。
中世に書かれたそれらの物語には現実世界に切り込む力が潜んでいた、と思います。
今、流行のファンタジーにそんな力があるでしょうか?

もっと時が経てば見えてくるものがあるかもしれません。
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大豆とベーコンのパン

2013-02-03 | グルメ
大豆の水煮とベーコンをさっと炒めて黒コショウをたっぷり振って、
パン生地に巻き込んで焼いてみました。
 
下のはチーズと胡桃のパン。
おいしいパンが待っていると思うと、早起きが少し楽に、
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ご飯茶碗

2013-02-01 | Weblog
毎日ご飯を入れて食べてたお茶碗が欠けました。

「これで、あの狙っているお茶碗が買える!」と内心喜んでいます。
堀川通りのあの店に行くぞー。
小鹿田(おんだ)焼のあの茶碗今もまだあるかなー?
益子の茶碗もまだあるかなー。
どっちにしようかなー?

欠けた茶碗は清水焼でしたが、あまり気に入っていないお茶碗だったので、、。
でも丈夫でずいぶん長く使いました。
お箸も剥げてしまっているし、
これも気に入ったのを探す楽しみができました。

個性を重んじる西洋だけど、
毎日使うスプーンやナイフや皿が家族の中で決まっている、
というのはあまり聞いたことがありません。
でも日本では僕のお茶碗、私のお箸、マイカップなど大抵の家庭で決まっているのではないでしょうか。
食べる量や手の大きさ、それぞれの好みが反映された楽しい風習です。


独特の色合いと朝顔形が特徴の小ぶりの沖縄(壺屋焼)の茶碗。
水玉模様のは京都で買いましたが、縞の模様のは沖縄で娘が買ってきて愛用しています。
少量のご飯がこんもりと美味しそうに入ります。

砥部焼の茶碗、いと底の様子や青みを帯びた白地に上品な藍色の模様
薄過ぎず、厚過ぎず、丈夫です。砥部焼の特徴がよく出ています。
(四国の砥部にも行きましたが、この茶碗は、昔河原町通りにまだ丸善があった頃、
丸善ではよく各地の焼き物(民窯)の展示即売会がありました。そこで母が買ってきた物です。)







コメント (7)
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