12月25日
昨日の晴天が嘘のよう・・・・
霧が立ち込め、視界が悪そうだが、
朝は吹雪というほどではなかった。
宿のすぐ傍にある日陰ゲレンデのリフト券売り場で
「シニア1日券」を、と言ったら「証明書がありますか。」と聞かれた。
「顔で・・・・。」と答えると、困ったような顔をされたので、
「70歳にはまだですが・・・」と付け加えた。
横にいた御婦人が、「えっ、70?あなたはまだ60代の初めでしょう。
私は75歳で、私の夫は84歳ですけれど、普段はヨレヨレしているのに、
彼はスキーに乗るとシャキッとするんですよ・・・・。」と言って、
少し離れた所に立っている男性を指差した。
結局、売り場の女性は何も言わず
60歳からのシニア3,800円の券を渡してくれた。
若い人から見れば、60歳も80歳も皆同じ・・・。
顔で十分証明できたらしい。
そして、私達はもうそろそろスキーは卒業かと思っていたのに、
その84歳の彼に大いに勇気付けられたのだった。
カメラを忘れて出かけたので、いろいろな出来事があったのだが、
絵で楽しんでいただけないのが残念・・・
お昼に入ったレストランでは外国人の多さに驚いた。
オーストラリア、ニュージーランド、香港在住のイギリス人
その他諸々・・・、
丁度、クリスマス休暇を使って、北海道、青森、長野、東京、
2週間かけて、あちこち回ると言う若い人達もいた。
日本人スキーヤーは少なくなっているが、
海外から来て下さる方が増えているのはとてもうれしい。
お昼過ぎには激しい吹雪に変わって、
時々、真っ白になり、数メートル先も見えなくなってきた。
天気予報では今夜から吹雪ということだったが、
半日早く来たようだった。
私はホワイトアウトの中、恐怖で腰が引けてコースアウトしたり、
仲間の方達に多大な御迷惑をかけながら、早々にペンションに戻った。
このペンションSchneeはドイツ語で、英語ではSnowの意。
確かにシュネー、スノー、似ている。
1975年創業でもう40年になるという。
オーナーの若夫婦は、お二人ともワインソムリエの資格を持ち、
昨夜のお料理も今夜のお料理も、とてもおいしかった。
最初の深紅のお皿にはクリスマスプレゼントが・・・
そして、窓の外は正にホワイトクリスマス・・・
ベランダに降り積もる雪を見ながら、
ベテランスキーヤーの楽しいお話を伺いながらのディナー・・・
スキーは晴天に限るが、今宵の雪景色、これはこれですばらしかった・・・
努力のたまものです。
美味しそう!こんなご馳走たまには食べてみたいわね
ずいぶん甘いお言葉をいただき、恐縮しています。
あれから9年、たくさんのことをお教えいただいたのに、使いこなせず、力不足で、もう書くことだけになってしまいましたが、いつもお目通しいただいていると思うだけで、張り合いがあります。
本当にありがとうございます。