蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

泡沫の夢

2008-11-14 | 時事&世の中
あの、かの、超有名なミュージシャン、小室哲哉氏。
そんなにお稼ぎになっていたのか。
100億を超える資産があっても、落ちるときは、一瞬。
借金があり、人をだましてまでお金を取ろうとしている状態でも、
まだ300万円近い家賃のところに住み、
逮捕されたときも、1泊9万円のホテルのスィートルームに身を置く。

ヴィトンの大きなスーツケースがいくつも積まれていた室内、
あたかも、宴のあとの泡沫(うたかた)。
哀れというか、見ていた夢は、本当だったんだという唯一、証拠品のよう。
彼の場合は、偉大な作品の数々が残るが、それにしても・・・。

ホリエモンも、テレビ局のお呼び出しに応えて、堂々と顔を出している。
どういう意味合いで、この時期、出演要請があるのか、一目瞭然。
それでも、出演する。
彼には、彼のポリシーがあるようだ。

最近の流行語のようになっている「セレブ」。
その実態は、じつに危ういものをはらんでいる。
積み上げるのは大変だが、壊れるときは、一瞬。

大金持ちになって浮かれるときは、そっと静かにお忍びで、どうぞ。
人々の羨望は、それが過ぎると、憎しみに変わる。
こんな深刻な不況下においては、Scapegoatになっては、かなわない。
世間の誰もが認める本人の実力の見返り、評価としての報酬であればよいが、
そうでない場合は、(そうだったとしても)、間違いなく、叩かれる。
ビル・ゲイツみたいなお金の使い方、できないのだろうか?
あそこまでいけば、またスケールが違うが。

たとえ、音楽にのめり込んだ挙げ句のはてのことだとしても
なかなか得られない名誉をお金とともに失い、犯罪人にまで身を落とすとは。
類まれな才能もさることながら、
今から100億円、稼げない。宝くじに当たっても無理。
残念であるが、比較にならないほど凡人の我々も、戒めとしたい。

いずれにしても、成金趣味は、よろしくない。