シルバーウィークは、長崎に行った。
長女一家と、我々じじばば。
大人4人、乳幼児2人。
ベビーカー1台 プラス、抱っこ紐。
伊丹空港へ行く車の中から、2歳児の、ゲボーっの洗礼を受けた。
なにもしゃべらなくて、おとなしいな、と思っていたら、
ゲボー、あららと慌てて、ハンカチで受けていたら、さらに、ゲボーっ、ゲボーっと、引き続き大噴射。
合計3回、2歳児のシャツ、ズボン、靴下、ハンカチ、車のシート、わたしの両手、その他、
ゲボゲボだらけ。
2歳児が朝に食べたヨーグルト、全部、ゲボーっ。
前途多難の予告編。
子連れ旅行は、予想外なことが起こること自体が、想定範囲内。
大人のメンバーは、私以外は、皆さん、体育会系。
ああ、わたし、足が痛いの、暑いの、疲れただの、お腹が空いただの、
2歳児と、ほぼ同じレベルの、あかんたれ。
長崎は、意外に暑かったのだ。
歩く、歩く、歩く、歩く・・・。
乳児は歩けないから、いつもベビーカーか、抱っこ。まあこれは、よい。
2歳児は、歩いたり、歩かなかったり、抱っこだったり、乳児の弟を押しやってベビーカーだったり、
身体のサインの発するまま。
乳幼児は、元気な皆さんに任せ、
わたしは、自分自身しか面倒見ていないのに、ぜーぜー、はーはー、暑いよ~。
体育会系は、なんでこんなに強靭な肉体&エネルギー?
ハウステンボスは、オープン当初、23年ぐらい前に、じじばば付き、3人子連れで行ったことがある。
イメージはそう変わっていないが、
一時衰退し、新たにSISが買い取り、リニューアルしたようだ。
老若男女で賑わい、活気があった。
前は、オランダだけをテーマにしてあったが、リニューアル後は、テーマをオランダに絞り込まず、
国や地域だけでなく、ジャンルを360度広げて、多彩に展開され、幅広い層が楽しめる。
待ち時間が短い、水や月をテーマにしたアトラクションや、トリックアートに行った。
広大な土地が利用された、ダリア園も、こころがなごむ。
音楽も、クラッシックから、ロックや、懐かしのオールディーズなど、じじばばも、若い人にも、気配り路線。
今は、建物にカラフルなイルミネーションを照らし出す、デジタル・ライト・アートのようなものが、人気のようだ。
川に浮かび上がる美しくデザインされたイルミネーションも、日が落ちて涼しくなってくるとともに、心地よく、幻想的な味わい。
あ~、日中は暑いけれど、夜は、いいなあ~、と、一日目の夜(ハウステンボス)も二日目の夜(長崎市内)も、
心身ともにそう感じた。
じじばばは、軍艦島に行った。
若ファミリーとは、別行動。
雨風などの天候事情で、3回に1回は上陸できないらしい。
お天気の神様に、微笑まれた。
世界文化遺産になってからは人気のようで、船は満席。
明治から昭和の、日本の基礎を築いた、産業基軸の足跡を肌で感じた。
当時の日本人は(外国労働者も入っているかも知れないが)偉かったなあ。
住まいは鉄筋コンクリートの高層集合住宅だったとしても、あんなに過酷な労働で、頑張ってきてくれたのだ。
お父さんもお母さんも、子ども達も、みんな一丸となって産業を支えていたんだと思うと、ぐっとくる。
帰りのフライトまでの時間が少しあるからと、平和公園に寄ったところで、ちょうど雨が、ぽつりぽつり。
お天気は、ぎりぎり、もった。やれやれ。
四半世紀前と照らし合わせながら、思い出深い旅行となった。
当時の義母(姑)のほうが、ずっとずっと健脚で、元気だったということが、よお~くわかった。
わたしは、へなちょこである。
が、その分、周りは元気モンが揃っているから、お任せしちゃっていいので、まあバランスが取れている。
(と、また自己チュー発想)
非日常は、日常を色鮮やかに浮き出させてくれる、大事な役割がある。
だから、旅は大きな意義がある。