『クラウド アトラス』(原題:Cloud Atlas)
監督:ラナ・ウォシャウスキー,トム・ティクヴァ,アンディ・ウォシャウスキー
出演:トム・ハンクス,ハル・ベリー,ジム・ブロードベント,ヒューゴ・ウィーヴィング,
ジム・スタージェス,ペ・ドゥナ,ベン・ウィショー,ジェームズ・ダーシー,
ジョウ・シュン,キース・デヴィッド,スーザン・サランドン,ヒュー・グラント他
大阪府下で映画を有料鑑賞したさいの半券2枚をハガキに貼って応募すると、
抽選で650名に映画鑑賞券が当たるという、大阪興行協会主催のキャンペーン。
夏は外れましたが冬は当たり、有効期限が3月末。
来年度には繰り越せない分の有休を消化したかったこともあり、
この日は午後から休んでTOHOシネマズなんばへ。
製作にはドイツ、アメリカ、香港、シンガポールなどが出資。
ドイツ史上最高額を注ぎ込んだ作品だそうな。
172分の大作、アメリカでは大コケしたとの噂も聞きますが、
私はもしかすると158分の『レ・ミゼラブル』より退屈しなかったかも。
いろんな意味でもう一度観たいと強く思う作品です。
6つの異なる時代と場所がぐちゃぐちゃ(笑)に入り乱れ、
それぞれのストーリーの主人公は、からだのどこかに彗星型の痣があります。
1849年の南太平洋上。
主人公は、舅から奴隷売買を託された青年、アダム・ユーイング。
奴隷の扱いに心を痛めつつも奴隷船に乗り込むが、病に襲われる。
1936年のスコットランド。
主人公は、ユーイングの航海日誌を読む若き作曲家、ロバート・フロビシャー。
父親から勘当され、著名な作曲家のもとで曲作りに取りかかる。
1973年のサンフランシスコ。
主人公は、のちに幻の名曲となるフロビシャーの『クラウドアトラス六重奏』を聴く、
女性ジャーナリスト、ルイサ・レイ。
巨大企業の悪事を暴こうとしたところ、殺し屋から狙われる。
2012年のイングランド。
主人公は、巨大企業の陰謀を描いた本の出版社に席を置く、
老編集者、ティモシー・カベンディッシュ。
自分が手がけた二流作家が事件を起こしてカルト的人気者に。
ウハウハ状態のはずが因縁をつけられ、兄のもとへと逃げ込む。
2144年のネオ・ソウル。
主人公は、カベンデッィシュの自伝映画を観るクローン少女、ソンミ451。
クローンには“人間”としての意識を持つことは許されないが、
あるとき彼女に自我が芽生え、革命を起こす決意をする。
そして、それから200年近く経ったであろう時代。
主人公は、羊飼いの男、ザックリー。
文明が崩壊してしまった地球では、ソンミが神として祀られている。
ある日、進化した人間コミュニティから一人の女性がやってくる。
主たる俳優陣が、メイクその他を変えて6つのエピソードに登場します。
容易に「これは何年には何役の人」とわかる俳優もいれば、
エンドロールを見て「ひょえ~、あの人やったんか」と判明する俳優も。
上記以上のことはどう書いていいものやらわからないストーリーで、
観た人とは想いを共有したいストーリーでもあります。
何がどうつながるのか、一度観ただけではわかったとは言いづらいのですが、
ある時代には人を殺す側だった人が別の時代では殺される側だったり、
閉じ込める側だった人が閉じ込められる側だったり。
それは個人的なものばかりではなく、奴隷解放という大きなものだったりします。
世の中は善意だけで成り立っているのではなく、罪と善意が未来をつくる。
子宮から墓まで、人間は他者とつながっている。そんなさまざまな台詞が心に響きます。
『草原の椅子』にも「正しいことをしづつけなさい」という台詞がありましたが、
「良心に逆らわずに生きればいい」という台詞が本作にもありました。
やはり老けメイクだけは苦手です、私。(^^;
ペ・ドゥナの西洋人メイクもどうなんでしょ。
これらはテンションが下がる、とってもマイナス要素。
ウォシャウスキー監督兄弟は、いつのまにかお兄さんが性転換して「姉弟」に。
だもんで、ゲイの話はマジだと思ってウケちゃいました。すみません。
けれども、フロビシャー役のベン・ウィショーはとにかく色っぽくて、
彼が想い人を目で追うシーンは切なすぎ。
この人と逢いたいと想う気持ちには、男も女も関係なし。
しずくはやがて大海に。
もう一度観に行ってしまいそう。
監督:ラナ・ウォシャウスキー,トム・ティクヴァ,アンディ・ウォシャウスキー
出演:トム・ハンクス,ハル・ベリー,ジム・ブロードベント,ヒューゴ・ウィーヴィング,
ジム・スタージェス,ペ・ドゥナ,ベン・ウィショー,ジェームズ・ダーシー,
ジョウ・シュン,キース・デヴィッド,スーザン・サランドン,ヒュー・グラント他
大阪府下で映画を有料鑑賞したさいの半券2枚をハガキに貼って応募すると、
抽選で650名に映画鑑賞券が当たるという、大阪興行協会主催のキャンペーン。
夏は外れましたが冬は当たり、有効期限が3月末。
来年度には繰り越せない分の有休を消化したかったこともあり、
この日は午後から休んでTOHOシネマズなんばへ。
製作にはドイツ、アメリカ、香港、シンガポールなどが出資。
ドイツ史上最高額を注ぎ込んだ作品だそうな。
172分の大作、アメリカでは大コケしたとの噂も聞きますが、
私はもしかすると158分の『レ・ミゼラブル』より退屈しなかったかも。
いろんな意味でもう一度観たいと強く思う作品です。
6つの異なる時代と場所がぐちゃぐちゃ(笑)に入り乱れ、
それぞれのストーリーの主人公は、からだのどこかに彗星型の痣があります。
1849年の南太平洋上。
主人公は、舅から奴隷売買を託された青年、アダム・ユーイング。
奴隷の扱いに心を痛めつつも奴隷船に乗り込むが、病に襲われる。
1936年のスコットランド。
主人公は、ユーイングの航海日誌を読む若き作曲家、ロバート・フロビシャー。
父親から勘当され、著名な作曲家のもとで曲作りに取りかかる。
1973年のサンフランシスコ。
主人公は、のちに幻の名曲となるフロビシャーの『クラウドアトラス六重奏』を聴く、
女性ジャーナリスト、ルイサ・レイ。
巨大企業の悪事を暴こうとしたところ、殺し屋から狙われる。
2012年のイングランド。
主人公は、巨大企業の陰謀を描いた本の出版社に席を置く、
老編集者、ティモシー・カベンディッシュ。
自分が手がけた二流作家が事件を起こしてカルト的人気者に。
ウハウハ状態のはずが因縁をつけられ、兄のもとへと逃げ込む。
2144年のネオ・ソウル。
主人公は、カベンデッィシュの自伝映画を観るクローン少女、ソンミ451。
クローンには“人間”としての意識を持つことは許されないが、
あるとき彼女に自我が芽生え、革命を起こす決意をする。
そして、それから200年近く経ったであろう時代。
主人公は、羊飼いの男、ザックリー。
文明が崩壊してしまった地球では、ソンミが神として祀られている。
ある日、進化した人間コミュニティから一人の女性がやってくる。
主たる俳優陣が、メイクその他を変えて6つのエピソードに登場します。
容易に「これは何年には何役の人」とわかる俳優もいれば、
エンドロールを見て「ひょえ~、あの人やったんか」と判明する俳優も。
上記以上のことはどう書いていいものやらわからないストーリーで、
観た人とは想いを共有したいストーリーでもあります。
何がどうつながるのか、一度観ただけではわかったとは言いづらいのですが、
ある時代には人を殺す側だった人が別の時代では殺される側だったり、
閉じ込める側だった人が閉じ込められる側だったり。
それは個人的なものばかりではなく、奴隷解放という大きなものだったりします。
世の中は善意だけで成り立っているのではなく、罪と善意が未来をつくる。
子宮から墓まで、人間は他者とつながっている。そんなさまざまな台詞が心に響きます。
『草原の椅子』にも「正しいことをしづつけなさい」という台詞がありましたが、
「良心に逆らわずに生きればいい」という台詞が本作にもありました。
やはり老けメイクだけは苦手です、私。(^^;
ペ・ドゥナの西洋人メイクもどうなんでしょ。
これらはテンションが下がる、とってもマイナス要素。
ウォシャウスキー監督兄弟は、いつのまにかお兄さんが性転換して「姉弟」に。
だもんで、ゲイの話はマジだと思ってウケちゃいました。すみません。
けれども、フロビシャー役のベン・ウィショーはとにかく色っぽくて、
彼が想い人を目で追うシーンは切なすぎ。
この人と逢いたいと想う気持ちには、男も女も関係なし。
しずくはやがて大海に。
もう一度観に行ってしまいそう。