『クハナ!』
監督:秦建日子
出演:松本来夢,久志本眞子,加藤清史郎,磯山さやか,山村美智,平松賢人,
佐々木千惺,須藤理彩,多岐川裕美,風間トオル,平野貴大,湯浅浩史他
水曜日、休みを取ってシネ・リーブル梅田にて。
リーブルならばいつでもメンバー料金の1,300円で観られるから、
わざわざ水曜日に行くのは他劇場よりもお得感がないのですが、
そのほかの片づけたい用事の都合で。
この日ハシゴした3本のうち、本作以外の2本は自宅を出る前にオンライン予約済み。
1本目に観る作品を本作と『淵に立つ』のどちらにするかを到着まで決められず。
朝イチに観るにはあまりヘヴィーではないものをという理由と、
DVD化されることが確実な『淵に立つ』は観逃してもいいかという理由から、
もしかするとハズレの可能性もあるこちらに決定。
結果、これを観てよかったです。笑った、泣いた。
監督は小説家・劇作家・脚本家でもある秦建日子(たけひこ)。
“アンフェア”シリーズの原作者でもある彼の映画監督デビュー作。
三重県桑名市のご当地ムービーということで、
桑名市に縁のある人なのかと思ったら、そういうわけではなさそう。
伊勢志摩サミットの年に合わせて地方創生を目的に
オリジナル脚本を執筆することになった模様です。
私はそもそも三重県にほとんど縁がありません。
20年ほど前まではよく鈴鹿サーキットへ足を運んでいましたが、
桑名市ってどこよっちゅう感じです。
弟が何年か前まで仕事で桑名市に住んでいたことがあり、
そのせいもあって今回観てみようかという気になったのでした。
三重県桑名市にある小学校。
今年度いっぱいで廃校になることが決定している。
校長の栗山(多岐川裕美)は他の教員のとともに、
最後の年を盛り上げて行こうと児童たちに声をかける。
6年生の真珠(松本来夢)は、父親(宮本大誠)から掃除を言いつけられてゲンナリ。
部活にでも入れば放課後に掃除を命じられることもなくなるだろうと思うのだが、
なにぶん今は入りたいクラブもないし、廃校予定の学校に新設のクラブもない。
そこへ元ジャズプレイヤーの新任教師・大石(風間トオル)が赴任してきたものだから、
「とにかくなんでもいいからクラブを作ってくれ」と頼み込む。
真珠と同級生で従姉かつ親友の瑞希(久志本眞子)、
瑞希が片想い中の海斗(加藤清史郎)など11名が参加することになり、
借金清算のために仕方なくジャズの仕事に見切りをつけた大石も大張りきり。
県大会出場を目指してビッグバンドを結成するのだが……。
町は過疎化が進み、せっかく誘致した工場も本社の意向で閉鎖の危機に。
会社と組合の間に不穏な空気が流れ、まさに一触即発の状態。
大人の事情が子どもにも及び、楽しいことばかりではありません。
初恋までもが影響を受けるのですから。
そんななか、能天気な大石によって皆が引っ張られ、
音楽が町を活性化してゆく様子がとても良い。
町おこし的な低予算ムービーを想像していたら、監督の人脈なのか、
校長の出戻りの娘役に磯山さやか、真珠の母親に須藤理彩、祖母に山村美智、
市バスの運転手役にウド鈴木、各アナウンサーとして本人たちが。
須藤理彩サイコー。どれだけ笑わされたことか。
子どもたちがいかにも「演技しています」というふうなところも逆に清々しいし、
楽器に触れたこともない子どもたちが
短期間でこんな堂々のジャズ演奏をできるわけはないけれど、
そこはツッコミなしで(笑)。
一旦はじめたことをすぐやめるのはつまらんで。
音楽も人生も勝ち負けやない。
最後は泣き笑い。良かった。
監督:秦建日子
出演:松本来夢,久志本眞子,加藤清史郎,磯山さやか,山村美智,平松賢人,
佐々木千惺,須藤理彩,多岐川裕美,風間トオル,平野貴大,湯浅浩史他
水曜日、休みを取ってシネ・リーブル梅田にて。
リーブルならばいつでもメンバー料金の1,300円で観られるから、
わざわざ水曜日に行くのは他劇場よりもお得感がないのですが、
そのほかの片づけたい用事の都合で。
この日ハシゴした3本のうち、本作以外の2本は自宅を出る前にオンライン予約済み。
1本目に観る作品を本作と『淵に立つ』のどちらにするかを到着まで決められず。
朝イチに観るにはあまりヘヴィーではないものをという理由と、
DVD化されることが確実な『淵に立つ』は観逃してもいいかという理由から、
もしかするとハズレの可能性もあるこちらに決定。
結果、これを観てよかったです。笑った、泣いた。
監督は小説家・劇作家・脚本家でもある秦建日子(たけひこ)。
“アンフェア”シリーズの原作者でもある彼の映画監督デビュー作。
三重県桑名市のご当地ムービーということで、
桑名市に縁のある人なのかと思ったら、そういうわけではなさそう。
伊勢志摩サミットの年に合わせて地方創生を目的に
オリジナル脚本を執筆することになった模様です。
私はそもそも三重県にほとんど縁がありません。
20年ほど前まではよく鈴鹿サーキットへ足を運んでいましたが、
桑名市ってどこよっちゅう感じです。
弟が何年か前まで仕事で桑名市に住んでいたことがあり、
そのせいもあって今回観てみようかという気になったのでした。
三重県桑名市にある小学校。
今年度いっぱいで廃校になることが決定している。
校長の栗山(多岐川裕美)は他の教員のとともに、
最後の年を盛り上げて行こうと児童たちに声をかける。
6年生の真珠(松本来夢)は、父親(宮本大誠)から掃除を言いつけられてゲンナリ。
部活にでも入れば放課後に掃除を命じられることもなくなるだろうと思うのだが、
なにぶん今は入りたいクラブもないし、廃校予定の学校に新設のクラブもない。
そこへ元ジャズプレイヤーの新任教師・大石(風間トオル)が赴任してきたものだから、
「とにかくなんでもいいからクラブを作ってくれ」と頼み込む。
真珠と同級生で従姉かつ親友の瑞希(久志本眞子)、
瑞希が片想い中の海斗(加藤清史郎)など11名が参加することになり、
借金清算のために仕方なくジャズの仕事に見切りをつけた大石も大張りきり。
県大会出場を目指してビッグバンドを結成するのだが……。
町は過疎化が進み、せっかく誘致した工場も本社の意向で閉鎖の危機に。
会社と組合の間に不穏な空気が流れ、まさに一触即発の状態。
大人の事情が子どもにも及び、楽しいことばかりではありません。
初恋までもが影響を受けるのですから。
そんななか、能天気な大石によって皆が引っ張られ、
音楽が町を活性化してゆく様子がとても良い。
町おこし的な低予算ムービーを想像していたら、監督の人脈なのか、
校長の出戻りの娘役に磯山さやか、真珠の母親に須藤理彩、祖母に山村美智、
市バスの運転手役にウド鈴木、各アナウンサーとして本人たちが。
須藤理彩サイコー。どれだけ笑わされたことか。
子どもたちがいかにも「演技しています」というふうなところも逆に清々しいし、
楽器に触れたこともない子どもたちが
短期間でこんな堂々のジャズ演奏をできるわけはないけれど、
そこはツッコミなしで(笑)。
一旦はじめたことをすぐやめるのはつまらんで。
音楽も人生も勝ち負けやない。
最後は泣き笑い。良かった。