『わたしは、ダニエル・ブレイク』(原題:I, Daniel Blake)
監督:ケン・ローチ
出演:デイヴ・ジョーンズ,ヘイリー・スクワイアーズ,ディラン・フィリップ・マキアナン,
ブリアナ・シャン,ケイト・ラッター,シャロン・パーシー,ケマ・シカズウェ他
先週の金曜日、次年度に繰り越せない有休あと1日を使って休みました。
あと時間休の1時間が残っているのですが、1時間だけでは映画も観られない。
でも流してしまうのはもったいないし、今週どこで何のために使いましょうかね。
時間休のことはいいとして。
今年度は半休の楽しさに目覚めて午後休を取りまくったため、
丸1日休むのは久しぶり。どうしたら有効に使えるか。
晩に神戸元町の大丸へ寄ってから六甲で食事するつもりだったので、
車は六甲駅近くのコインパーキングに駐めて、
電車で六甲から神戸三宮へ向かうことに。
朝4時半ぐらいに起きて、6時半すぎにダンナを箕面駅で送る。
一旦家に帰ってゴミ出しなどしたのち、7時すぎには出発。
名神高速で吹田から西宮、阪神高速神戸線で魚崎まで行こうとしたら、
西宮から魚崎まで渋滞中、35分もかかるとの表示。
それは嫌だなぁと阪神に乗るのを止めて、下道で六甲へ。
高速が混んでいるときは下道もそこそこ混んではいるけれど、
結局西宮を出てから40分後には六甲のパーキングへ入庫完了しましたから、
あのまま高速に乗るよりも下道が早かったようです。
ほぼ想定していたとおりの時間に六甲から阪急電車に乗車。
神戸三宮に9時に着いて、銀行で通帳を更新。
ドトールでコーヒーを飲み、ローソンでレッドブル購入。
元町のシネ・リーブル神戸に向かいました。
シネ・リーブル梅田にはわりとよく行きますが、神戸は久しぶり。
どうやらこのとき以来だから、ほぼ1年4カ月ぶり。
どんだけ長い前置きなのか。いつもすみません。(^^;
ということで、シネ・リーブル神戸で3本ハシゴの1本目。
社会派の名匠ケン・ローチ監督の作品です。
社会的弱者を主人公に描く同監督の作品は、
厳しさの中にもユーモアがちりばめられていることが多いのですが、
本作はユーモアさえも奪われてしまうほどの辛い現実。
イギリス北東部、ニューカッスル。
59歳のダニエル・ブレイクは、大工の道40年の大ベテラン。
実直な人柄、しかし偏屈ではない。
妻に先立たれた後もきちんとした生活を送ってきた。
ところが心臓を患っていることがわかり、
足場から落ちかけたことからドクターストップがかかる。
仕方なく国の支援を受けようと手続きに出向くが、
支援の受給資格があるかどうかの調査では、
心臓とはまったく関係ないとおぼしきことばかり聞かれる。
文句を言おうとすると態度が悪いと諌められ、
結果、受給の資格なしとの通知が届く。
納得がいかずに電話をかけると、再申請の手続きをせよとの返答。
再申請するとして、しばらく収入ゼロの状態が続くのは困る。
ならばと今度は求職センターへ出向くダニエル。
求職の申請をすれば、就職できるまで手当を受けることができるからだ。
用紙をくれと言うと、オンラインで申請するようにと言われる。
何もかもが理不尽で途方に暮れ、憤る気持ちを抑えていると、
二人の子どもを連れた若い女性ケイティが職員と押し問答しているのを見かける。
あまりに心ない職員の対応に、他人事ながらぶち切れたダニエルは、
ケイティ親子ともどもセンターから追い出されてしまうのだが……。
真面目にこつこつ働いて、きっちり税金を納めてきた。
贅沢を言っているわけでも、楽して儲けようとしているわけでもない。
当然の権利を主張しているだけなのに。
パソコンなど触ったことがないから役所まで出向いているのに、
何の説明も受けられず、サイトを見るようにと言われるだけ。
病気で働けない間の支援を求めて却下されたから、
仕方なく求職センターへ行けば、求職活動の証拠が必要と言われ、
履歴書を作成してあちこち回るはめに。
その履歴書を見た雇い主から採用の連絡があったけれど、
就職できない旨を伝えれば、雇い主が「バカにしているのか」と怒る。
官僚的システムの犠牲となったダニエルは人のことなどかまっている場合ではないのに、
ケイティとその娘デイジー、息子ディランに手を貸さずにはいられません。
希望はあると思いたい。でも見事に打ち砕かれます。
いくらダニエルの行動を称えてくれる人がいても、システムは変わらない。
ケン・ローチ監督の最近の作品では、いちばん辛かったかも。
それでも観るべき1本です。
監督:ケン・ローチ
出演:デイヴ・ジョーンズ,ヘイリー・スクワイアーズ,ディラン・フィリップ・マキアナン,
ブリアナ・シャン,ケイト・ラッター,シャロン・パーシー,ケマ・シカズウェ他
先週の金曜日、次年度に繰り越せない有休あと1日を使って休みました。
あと時間休の1時間が残っているのですが、1時間だけでは映画も観られない。
でも流してしまうのはもったいないし、今週どこで何のために使いましょうかね。
時間休のことはいいとして。
今年度は半休の楽しさに目覚めて午後休を取りまくったため、
丸1日休むのは久しぶり。どうしたら有効に使えるか。
晩に神戸元町の大丸へ寄ってから六甲で食事するつもりだったので、
車は六甲駅近くのコインパーキングに駐めて、
電車で六甲から神戸三宮へ向かうことに。
朝4時半ぐらいに起きて、6時半すぎにダンナを箕面駅で送る。
一旦家に帰ってゴミ出しなどしたのち、7時すぎには出発。
名神高速で吹田から西宮、阪神高速神戸線で魚崎まで行こうとしたら、
西宮から魚崎まで渋滞中、35分もかかるとの表示。
それは嫌だなぁと阪神に乗るのを止めて、下道で六甲へ。
高速が混んでいるときは下道もそこそこ混んではいるけれど、
結局西宮を出てから40分後には六甲のパーキングへ入庫完了しましたから、
あのまま高速に乗るよりも下道が早かったようです。
ほぼ想定していたとおりの時間に六甲から阪急電車に乗車。
神戸三宮に9時に着いて、銀行で通帳を更新。
ドトールでコーヒーを飲み、ローソンでレッドブル購入。
元町のシネ・リーブル神戸に向かいました。
シネ・リーブル梅田にはわりとよく行きますが、神戸は久しぶり。
どうやらこのとき以来だから、ほぼ1年4カ月ぶり。
どんだけ長い前置きなのか。いつもすみません。(^^;
ということで、シネ・リーブル神戸で3本ハシゴの1本目。
社会派の名匠ケン・ローチ監督の作品です。
社会的弱者を主人公に描く同監督の作品は、
厳しさの中にもユーモアがちりばめられていることが多いのですが、
本作はユーモアさえも奪われてしまうほどの辛い現実。
イギリス北東部、ニューカッスル。
59歳のダニエル・ブレイクは、大工の道40年の大ベテラン。
実直な人柄、しかし偏屈ではない。
妻に先立たれた後もきちんとした生活を送ってきた。
ところが心臓を患っていることがわかり、
足場から落ちかけたことからドクターストップがかかる。
仕方なく国の支援を受けようと手続きに出向くが、
支援の受給資格があるかどうかの調査では、
心臓とはまったく関係ないとおぼしきことばかり聞かれる。
文句を言おうとすると態度が悪いと諌められ、
結果、受給の資格なしとの通知が届く。
納得がいかずに電話をかけると、再申請の手続きをせよとの返答。
再申請するとして、しばらく収入ゼロの状態が続くのは困る。
ならばと今度は求職センターへ出向くダニエル。
求職の申請をすれば、就職できるまで手当を受けることができるからだ。
用紙をくれと言うと、オンラインで申請するようにと言われる。
何もかもが理不尽で途方に暮れ、憤る気持ちを抑えていると、
二人の子どもを連れた若い女性ケイティが職員と押し問答しているのを見かける。
あまりに心ない職員の対応に、他人事ながらぶち切れたダニエルは、
ケイティ親子ともどもセンターから追い出されてしまうのだが……。
真面目にこつこつ働いて、きっちり税金を納めてきた。
贅沢を言っているわけでも、楽して儲けようとしているわけでもない。
当然の権利を主張しているだけなのに。
パソコンなど触ったことがないから役所まで出向いているのに、
何の説明も受けられず、サイトを見るようにと言われるだけ。
病気で働けない間の支援を求めて却下されたから、
仕方なく求職センターへ行けば、求職活動の証拠が必要と言われ、
履歴書を作成してあちこち回るはめに。
その履歴書を見た雇い主から採用の連絡があったけれど、
就職できない旨を伝えれば、雇い主が「バカにしているのか」と怒る。
官僚的システムの犠牲となったダニエルは人のことなどかまっている場合ではないのに、
ケイティとその娘デイジー、息子ディランに手を貸さずにはいられません。
希望はあると思いたい。でも見事に打ち砕かれます。
いくらダニエルの行動を称えてくれる人がいても、システムは変わらない。
ケン・ローチ監督の最近の作品では、いちばん辛かったかも。
それでも観るべき1本です。