『影踏み』
監督:篠原哲雄
出演:山崎まさよし,尾野真千子,北村匠海,滝藤賢一,鶴見辰吾,
大竹しのぶ,中村ゆり,竹原ピストル,中尾明慶,田中要次他
仕事帰りに109シネマズ箕面にて。
原作は横山秀夫の同名連作ミステリー。
どれくらい原作どおりなのかが気になり、鑑賞後に読みはじめました。
深夜に住人が寝静まった家のみを狙って入る忍び込み専門の泥棒、
いわゆる“ノビ師”の真壁修一(山崎まさよし)。
ターゲットにするのは悪徳政治家や金持ちのみ。
証拠をいっさい残さないその鮮やかな手口から“ノビカベ”の異名まで持っている。
ある夜、忍び込んだ稲村家でいつもどおりの窃盗を働くはずが、
就寝中の夫に火をつけようとしている妻・葉子(中村ゆり)の姿を目にする。
咄嗟に葉子の手を掴んで止めた修一は、
現場にやってきた幼なじみで刑事の吉川聡介(竹原ピストル)に捕まってしまう。
服役を終えて出所した修一を出迎えたのは、彼を慕う若者・啓二(北村匠海)。
2年前に逮捕されたあの日、葉子が夫を殺そうとしていたのは世間に伏せられたまま。
また、彼女が警察へ通報したことになっているが、
現場にあまりにも早く聡介が到着したのも不可解。
何か裏があると感じた修一は、啓二とともに調べるのだが……。
これまで山崎まさよしが出演する作品を観たときには、
特に彼の演技が下手だと思ったことはないのですが、
なぜか本作に関してはぎこちなさを感じました。
彼と竹原ピストルには本職の俳優陣との差があります。
しかしそれが決して嫌だったというわけではなく、
作品に真摯に向きあっていることは伝わってきます。
ネタバレです。
啓二の正体がわかるのはだいぶん後。
彼は修一の一卵性の双子の弟で、若いときに亡くなっているのです。
北村匠海がオッサンになったら山崎まさよしって、ないっ!
同様に、彼らの幼なじみの少女役が藤野涼子。
彼女が成長したら尾野真千子というのもだいぶ無理がある。(^^;
尾野真千子演じる安西久子にフラれてストーカー行為に走る文具店主、
これは滝藤賢一が演じていますが、これまた一卵性双生児で。事件の謎はあまり仰天するものでもありません。
それよりも双子って……という話。
いやはや、双子ってこんなもんですか。私にはわからん。