夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『HUMAN LOST 人間失格』

2019年12月11日 | 映画(は行)
『HUMAN LOST 人間失格』
監督:木崎文智
声の出演:宮野真守,花澤香菜,福山潤,沢城みゆき,
     千菅春香,松田健一郎,小山力也,櫻井孝宏他
 
TOHOシネマズ伊丹にて2本ハシゴの2本目。
 
原案は太宰治の『人間失格』。
『人間失格 太宰治と3人の女たち』が公開されたのがついこの間。
没後70年経っても著作があの手この手で映画化されるのが凄い。
 
昭和111年。医療革命により全国民が無病長寿となった日本。
政府は国民に毎日19時間という長時間労働を強制し、環境問題も無視。
その結果、GDP世界1位、年金1億円支給を実現する。
 
しかしこのような社会システムの下、貧富の差は拡大するばかり。
東京首都圏では富裕層が住まう環状7号線内を“インサイド”、
貧困層が住まう大気汚染が深刻な環状16号線外を“アウトサイド”として分けている。
 
アウトサイドで暮らす青年・大庭葉藏は、類い希なる画才を持ちながら、
生きる意味を見出せずに薬物と酒と女に溺れる日々を送っている。
ある日、兄貴分の竹一から誘われて、インサイドへ突貫する暴走行為に参加。
ところが攻撃を受けた竹一が異形の怪物“ロスト体”へと変貌して絶命する。
 
葉藏も命が危うくなりかけるが、そこへ現れた柊美子に救われる。
美子は不思議な力を持つ女性で、葉藏も美子以上の力を持っているらしい。
その力こそが今の日本を希望ある姿に変えられると諭され、
美子と共に日本を変えようと考えはじめる葉藏。
だが、ロスト体を生む薬物をばらまいている堀木正雄に襲いかかられ……。
 
いんや~、もう、ついていくのが結構大変でした。
ロングランになっている『プロメア』にしても同様で、
この手のSF作品は凡人の私には難しい。
たびたび睡魔に襲われる。つまらないんじゃなくて難しいんです。
 
そもそもどこをどうすれば『人間失格』がこんな話になるのかも私には理解不能。
とりあえず、こんなネタにもなる太宰治がいかに凄いかということだけはわかりました。
随所に影響が感じられる『AKIRA』(1988)が凄いということも。
 
それともうひとつ、思ったのは、空が青いって素晴らしいということ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする