夜な夜なシネマ

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『パンケーキを毒見する』

2021年10月05日 | 映画(は行)
『パンケーキを毒見する』
監督:内山雄人
ナレーション:古舘寛治
 
第七藝術劇場にて、ドキュメンタリー3本ハシゴの2本目。
 
結構話題になっているので、ご存じの方は多いかもしれません。
これもよく客が入っています。
 
企画・製作を務めたのは、河村光庸。
『ヤクザと家族 The Family』(2020)などのプロデューサーですね。
このたび彼が手がけたのは、内閣総理大臣・菅義偉の素顔に迫るというもの。
 
本作を製作するに当たり、菅さんのグループに所属する議員や秘書、
懇意のマスコミ関係者、菅さん御用達のホテルからスイーツ店に至るまで、
ありとあらゆる方面の人たちから取材をお断りされたそうです。
 
そんななかでインタビューに応じたのは、石破茂、江田憲司、村上誠一郎。
元通産・経産の官僚で、“報道ステーション”での発言のせいで降板させられた古賀茂明。
元文部・文科の官僚で、森友問題を追及する前川喜平などなど。
 
こうして政治的な映画を観るとき、偏った見方にならぬよう、
中立でいようと思うがゆえというのは言い訳ですが、私はいつまで経っても政治バカのまま。
学生団体“ivote”の存在も初めて知りました。
彼ら言う、「若者が選挙に行かない理由」や「多数派に投票してしまう理由」は腑に落ちる。
ニュースに興味を持てず、「パンケーキ」という言葉が出てきたらそれに惹かれる。
そうなのかもしれません。政治バカのままでいたらあかんなぁ。
 
国会答弁ってこんなにも面白いものなのですね。
一日中観ていられるものなのかも。
 
『ベイビーわるきゅーれ』に「警察より政治家のほうがよっぽど怖い」、
みたいな台詞があったのを思い出します。うーむ、深い。
 
そうそう、『バケモン』のナレーションにケチをつけました。
古舘寛治のこのナレーションは絶品です。

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