夜な夜なシネマ

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『劇場版 ラジエーションハウス』

2022年05月04日 | 映画(ら行)
『劇場版 ラジエーションハウス』
監督:鈴木雅之
出演:窪田正孝,本田翼,広瀬アリス,浜野謙太,丸山智己,矢野聖人,鈴木伸之,山口紗弥加,遠藤憲一,
   山崎育三郎,原日出子,高橋克実,キムラ緑子,八嶋智人,高嶋政宏,浅野和之,和久井映見他
 
出かけるのも面倒だったけれど、せっかくファーストデーだったから109シネマズ箕面にて1本だけ。
 
10:20からの回を観ようと20分前に到着したら、駐車場はすでに入庫待ちで渋滞。
入庫したらしたで全然進まず、こりゃ無理だ、お金を払ってでも外のコインパーキングに駐めようと、
階上には行かずに出口に向かう。
そうしたら、出口に近い1階のスペースにひとつだけ空きがあるじゃあないか。
これなら出庫もすぐにできるぜ、今日はなんてツキのある日なんだ♪といそいそ入庫。
 
で、ここからは映画鑑賞終了後の話になるんですが、すいすい出庫したら、
なぜか駐車料金が600円と表示される。えーっ。
あら、そういえば私、109シネマズで駐車券を提示するのを忘れたわ。
今さら戻れないから悲しい気持ちで600円支払う。
ツキがあると思ったのは気のせいだったみたいです。どっちみち駐車料金を払う運命の日だったのね。
 
さて、本作も原作はコミックで、TVドラマ版もたいそう人気だったようですが、未読の未見。
予告編を観るかぎりでは、「僻地で謎の感染症が蔓延して、放射線技師チームが現地に向かう」、
そんな話に思えました。確かにそうだったけど、それだけじゃなかった。てんこ盛りだい!
 
ちなみに、私のように予備知識ゼロの方もまったく問題なく観られます。
 
甘春総合病院の放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)。
彼が想いを寄せている放射線科医・甘春杏(本田翼)はまもなくアメリカに旅立つ予定。
そんな杏の父親(佐戸井けん太)が危篤との連絡が母親(原日出子)から入り、杏は慌てて帰郷する。
 
一方、甘春総合病院には交通事故に遭った夫婦が運び込まれる。
夫の高橋圭介(山崎育三郎)は唯織の同僚・黒羽たまき(山口紗弥加)の友人で、
第一子を妊娠中の妻・夏希(若月佑美)をこの病院に連れてくる途中だった。
真っ昼間から飲酒運転していた車に正面衝突されたらしい。
 
圭介は快復したものの、夏希は眠りから覚めないまま。
意識を取り戻す可能性はほぼなく、しかしお腹の中の赤ちゃんは順調に育っている。
緊急帝王切開しなければならないが、夏希に意識がない今、圭介の承諾が必要。
しかし圭介は自分を先に助けた医師らを責め、帝王切開を認めようとせず……。
 
てな具合で。
えっ、予告編の謎の感染症はどこへ行ったん!?と私は呆気にとられる(笑)。
 
まずは唯織のおかげで圭介と夏希の赤ちゃんは無事に取り上げられます。
人間の体の機能で最期まで残っているのは聴覚なのですね。
唯織が圭介に提案したのは、夏希本人の希望を聴きましょうということ。
目は開いていなくても、意識がないように見えても、実は耳は聞こえている。
 
臨終間近の患者の手を取って話しかけると握り返すというシーンが映画によくあるじゃないですか。
手を握り返すことはなかったとしても、本作を観ればちゃんと聞こえていることがわかる。
このシーンは涙無くしては見られませんよねぇ。
 
ただ、飲酒運転だった相手が、このシーンを見て改心するかどうか。
世間のニュースを見ていると、改心するような人はなかなかいない気がします。
 
予告編のシーンはこれらの件が終わってから。一難去ってまた一難。
今度こそ、杏がいる離島に唯織たちが飛んで、苦しむ島民を救います。
嵐の去った翌日にまだ荒れている海。
唯織たちが「どうしても船を出してほしい」と懇願して「しゃあないな」と出してもらう様子に、
知床観光船事故の渦中ではまずかろうと思わなくはないものの、これはフィクションですから。
 
主役級がこれだけ揃って1本の映画を撮るというのも元がTVドラマならでは。
すごく楽しいチームだなぁ。遠藤憲一演じる技師長、浅野和之演じる鏑木先生も楽しい。
原日出子と大森先生役の和久井映見のぽっちゃり度が似ている。
この体型になると、もう「いいお母さん」か「いい上司」役しかでけん気はする。(^^;
 
唯織に診てもらえたら、体の悪いところがすぐにわかりそうに思ったりして。

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