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『ミッドウェイ』

2020年09月13日 | 映画(ま行)
『ミッドウェイ』(原題:Midway)
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:エド・スクライン,パトリック・ウィルソン,ウディ・ハレルソン,ルーク・エヴァンス,
   アーロン・エッカート,豊川悦司,浅野忠信,國村隼,マンディ・ムーア,デニス・クエイド他
 
『ミッドナイトスワン』に続いてこれも最新作、一昨日封切り。
昨日TOHOシネマズ梅田で観てきました。
 
アメリカ/中国/香港/カナダ作品。
 
山本五十六海軍大将率いる大日本帝国海軍が真珠湾で奇襲攻撃をかけ、米軍は大打撃を受けます。
その責任を取らされた総司令官は更迭され、
太平洋戦域の新たな総司令官に任命されたのがチェスター・ニミッツ大将。
日本軍の次なる目的地がミッドウェイであることを突き止め、反撃に出るさまを描いています。
 
3年9カ月にも及んだ太平洋戦争
真珠湾攻撃の話といえば『パール・ハーバー』(2001)。大嫌いでした。
言うても日本が悪者だし、本作もそんな描かれ方をしているのだろうなぁ、
ものすごく不愉快な気持ちで観ることになるのかなぁ、そんな心配をしつつ。
そうしたら意外にもそうはなりませんでした。
 
ハリウッド大作を次々と手がけるエメリッヒ監督ですが、ドイツ人です。
ふだんはあまりそれを意識しなかったけれど、
いわば「アメリカ万歳」的になりそうな作品なのに、
エメリッヒ監督が撮るとそうでもなくて、
監督はやっぱりアメリカ人ではないということを強く感じさせられます。
 
もちろんアメリカ寄りではあるものの、日本のことを野蛮で非道に描いているわけでもない。
それはキャストにも表れていると思います。
この手の作品だと、誰やねんアンタみたいな日本語片言の俳優が日本人役を演じることもある。
でも本作では山本五十六に豊川悦司、山口多聞少将に浅野忠信、南雲忠一中将に國村隼
山本五十六には英語堪能なイメージのある渡辺謙あたりがキャスティングされても不思議じゃないけれど、
トヨエツというのも斬新で面白いと思いました。
 
人間爆弾になることを使命と信じていた日本の兵士たち。
空母を沈めることになったときも、天皇に尽くすことを誓った彼ら
いったい戦争って何なのでしょう。
 
ニミッツ役のウディ・ハレルソン、情報将校レイトン役のパトリック・ウィルソン
トヨエツと一緒に見られることになるとは思いもしませんでした。
いちばん出番の多かったディック・ベスト大尉役のエド・スクライン
どこかで見たことある顔やと思ったら、『トランスポーター イグニション』(2015)のニイちゃんやん。
暗号解析担当者には優秀だけど変人が多いとレイトンが言いにくそうに話したとき、
「優秀なら、別にブギウギ踊りながら解析しててもかまわん」とニミッツが言ったのには笑いました。
 
いろいろと思うところはあるけれども、ありがちな嫌な気分にはならなかったことを記します。

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