『THE FIRST SLAM DUNK』
監督:井上雄彦
声の出演:仲村宗悟,笠間淳,神尾晋一郎,木村昴,三宅健太他
1990年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まり、
アニメ化もされて大ブームを巻き起こしたコミック『スラムダンク』。
このたび原作者本人が脚本を担当し、監督も務めたとのことで話題に。
しかし私は原作を読んだこともなければアニメも観たことがない。
バスケットボールの話だと知っているだけ。
どうせ話についていけないだろうと思ってスルーを決め込んでいましたが、
今年いっぱい有効の東宝の株主優待券を知人からもらい、
これは観るチャンスではないかと、TOHOシネマズ伊丹へ。
予習ももちろんしていないから、最初から爆睡するかもしれないと思っていました。
ところが予想に反してめちゃくちゃわかりやすいうえに面白い。
結果、この1本でスラダンの大ファンになってしまいました。
鑑賞後に知って驚いたのは、本作ではメインだった宮城リョータはもともとの主役ではなく、
バスケを始めてまだ4カ月だというド素人の桜木花道が主人公なのですね。
この劇場版は、沖縄に生まれたリョータの話で始まります。
リョータの父親が亡くなり、母親とリョータ、兄妹の四人暮らしに。
兄のソータは将来を有望視されているバスケ選手で、リョータはソータのことが大好き。
幼い頃から自分も兄のように上手くなりたいと練習を続けてきました。
しかしある日、友人たちと海に遊びに出たソータが事故死。
父親と息子まで失った母親はなかなか立ち直ることができません。
思い出の詰まった沖縄を一家は去り、神奈川で新たな生活を始めます。
リョータが入学したのは湘北高校。
無敵の王者(で合っているかどうか知らんけど)、秋田の山王工業高校と対戦するシーンに、
リョータをはじめとする湘北高校のメンバーの過去が挟まれています。
リョータのみならず、湘北高校のメンバーの顔ぶれが面白い。
高校生といえども、ここまで人生でいろんなことがあったらしい。
みんな愛すべきキャラクターで、好きでたまらなくなりました。
この流れで行って最後は「健闘したけど負けた」だったら嫌だなぁと思ったけれど、
見事に勝ち。←これ、バラしちゃいけないことだったらスミマセン。
山王高校のエースが試合前に神社で願を掛けたこと。
願いがこんな形で叶ってしまうのもまた青春。
今からスラダンにハマるって、ありでしょうか。
スラダン知らないけどバスケは好きという人にオススメです。
バスケを知らなくてもスポ根好きならばぜひどうぞ。