『風立ちぬ』
監督:宮崎駿
声の出演:庵野秀明,瀧本美織,西島秀俊,西村雅彦,スティーブン・アルパート,
風間杜夫,竹下景子,志田未来,國村隼,大竹しのぶ,野村萬斎他
甲子園へ野球を観に行くときは、いつも阪神西宮駅前のコインパーキングに駐車します。
そうすると、電車に乗らないといけないとはいえ、
年間予約席として購入している三塁側の内野席は、入場門が駅からわりと近い。
電車賃を含めても甲子園周辺の駐車場を利用するより安いし、
梅田行きの電車は混むけれど、西宮方面行きはそれほど混まず、帰りも楽ちん。
ちょうど観戦予定の日が映画のファーストデーで、休みを取りました。
ふだんの出勤時とほぼ同じ時間に家を出て西宮へ向かいます。
いつものコインパーキングに駐車して、阪神西宮から今津、
阪急に乗り換えて西宮北口へ、TOHOシネマズ西宮にて3本ハシゴすることに。
平日の朝の国道171号線と2号線、札場筋の混み具合を見くびっていたため、
阪神西宮を出る電車に1本乗り遅れ、本編スタート直前に滑り込み。
夏休み中のファーストデー、ジブリ作品とあって客層は幅広く、老若男女、
小さい子ども連れのお母さんもいっぱい。
さて、待望の宮崎駿監督作品、しかも主人公はジブリ初の実在の人物。
4分間の予告編を20回は観たと思います。
その予告編から想像したのは、大人も子どもも楽しめる作品だったのですけれど。
幼いころから飛行機が大好きで、近眼ゆえパイロットにはなれないと、
飛行機の設計者となる夢を持っていた堀越二郎。
学生だった時分、列車内で関東大震災に遭う。
同じ列車に乗っていた少女、菜穂子と女中のお絹を助け、
名前も告げずに大学へと戻る二郎。
東京帝国大学(=現・東京大学)在学中から天才と呼ばれていた二郎は、
卒業後、三菱内燃機製造株式会社(=現・三菱重工)に請われて就職、
同期の友人、本庄とともに戦闘機の設計技師となる。
多忙を極めるなか、避暑地で菜穂子とまさかの再会。
結核を患う菜穂子と添い遂げる覚悟を決め、二郎はプロポーズするのだが……。
飛行機マニアであり、かつ反戦主義者の宮崎監督。
零戦の設計を題材にしながら、戦闘シーンは描きません。
戦闘シーンが出てこない反戦映画はほかにもありますが、どうも本作では矛盾を感じます。
戦争を知る世代に見せたかったにしてはその矛盾がつきまとうし、
戦争を知らない子どもたちに見せたかったのなら、
描かない部分が多すぎて、綺麗な部分だけ並べられても釈然としません。
子どもたちには意味のわからない作品になってしまったような。
実際、終映後の子どもたちは疲れ果てた表情をしていて気の毒なくらい。
二郎の声を担当する庵野秀明、「棒読み」との評判ですが、(^^;
『監督失格』(2011)などから、人のいいオッサンのイメージがあり、
優しい声の棒読みに笑ってしまって、私は嫌いじゃありませんでした。
個人的にいちばん楽しんだのは、二郎が購入する「シベリアパン」のシーン。
なかなかお目にかかれないため、パン屋でみつけると必ず買います。
大阪では桃谷の「ベーカリー花岡」のシベリアが有名かと。
10年ほど前だったか、シベリアパンに特化したブログがあり、
しょっちゅう覗いていたのですが、いつしかなくなってしまいました。
パン職人を目指していたあの青年、今はどうしているのでしょう。
と、本筋からずれましたが、飛行機好きの青年とシベリアパン好きの青年。
前者は夢を叶えながら、それが自分の思う形では使われず。
後者は望んだ形で夢を叶えられていたらいいなぁと思うのでした。
監督:宮崎駿
声の出演:庵野秀明,瀧本美織,西島秀俊,西村雅彦,スティーブン・アルパート,
風間杜夫,竹下景子,志田未来,國村隼,大竹しのぶ,野村萬斎他
甲子園へ野球を観に行くときは、いつも阪神西宮駅前のコインパーキングに駐車します。
そうすると、電車に乗らないといけないとはいえ、
年間予約席として購入している三塁側の内野席は、入場門が駅からわりと近い。
電車賃を含めても甲子園周辺の駐車場を利用するより安いし、
梅田行きの電車は混むけれど、西宮方面行きはそれほど混まず、帰りも楽ちん。
ちょうど観戦予定の日が映画のファーストデーで、休みを取りました。
ふだんの出勤時とほぼ同じ時間に家を出て西宮へ向かいます。
いつものコインパーキングに駐車して、阪神西宮から今津、
阪急に乗り換えて西宮北口へ、TOHOシネマズ西宮にて3本ハシゴすることに。
平日の朝の国道171号線と2号線、札場筋の混み具合を見くびっていたため、
阪神西宮を出る電車に1本乗り遅れ、本編スタート直前に滑り込み。
夏休み中のファーストデー、ジブリ作品とあって客層は幅広く、老若男女、
小さい子ども連れのお母さんもいっぱい。
さて、待望の宮崎駿監督作品、しかも主人公はジブリ初の実在の人物。
4分間の予告編を20回は観たと思います。
その予告編から想像したのは、大人も子どもも楽しめる作品だったのですけれど。
幼いころから飛行機が大好きで、近眼ゆえパイロットにはなれないと、
飛行機の設計者となる夢を持っていた堀越二郎。
学生だった時分、列車内で関東大震災に遭う。
同じ列車に乗っていた少女、菜穂子と女中のお絹を助け、
名前も告げずに大学へと戻る二郎。
東京帝国大学(=現・東京大学)在学中から天才と呼ばれていた二郎は、
卒業後、三菱内燃機製造株式会社(=現・三菱重工)に請われて就職、
同期の友人、本庄とともに戦闘機の設計技師となる。
多忙を極めるなか、避暑地で菜穂子とまさかの再会。
結核を患う菜穂子と添い遂げる覚悟を決め、二郎はプロポーズするのだが……。
飛行機マニアであり、かつ反戦主義者の宮崎監督。
零戦の設計を題材にしながら、戦闘シーンは描きません。
戦闘シーンが出てこない反戦映画はほかにもありますが、どうも本作では矛盾を感じます。
戦争を知る世代に見せたかったにしてはその矛盾がつきまとうし、
戦争を知らない子どもたちに見せたかったのなら、
描かない部分が多すぎて、綺麗な部分だけ並べられても釈然としません。
子どもたちには意味のわからない作品になってしまったような。
実際、終映後の子どもたちは疲れ果てた表情をしていて気の毒なくらい。
二郎の声を担当する庵野秀明、「棒読み」との評判ですが、(^^;
『監督失格』(2011)などから、人のいいオッサンのイメージがあり、
優しい声の棒読みに笑ってしまって、私は嫌いじゃありませんでした。
個人的にいちばん楽しんだのは、二郎が購入する「シベリアパン」のシーン。
なかなかお目にかかれないため、パン屋でみつけると必ず買います。
大阪では桃谷の「ベーカリー花岡」のシベリアが有名かと。
10年ほど前だったか、シベリアパンに特化したブログがあり、
しょっちゅう覗いていたのですが、いつしかなくなってしまいました。
パン職人を目指していたあの青年、今はどうしているのでしょう。
と、本筋からずれましたが、飛行機好きの青年とシベリアパン好きの青年。
前者は夢を叶えながら、それが自分の思う形では使われず。
後者は望んだ形で夢を叶えられていたらいいなぁと思うのでした。