『カミノフデ 怪獣たちのいる島』
総監督:村瀬継蔵
出演:鈴木梨央,楢原嵩琉,町田政則,馬越琢己,吉田羽花,樋口真嗣,笠井信輔,
春日勇斗,塚本このみ,柳澤花,釈由美子,斎藤工,佐野史郎他
イオンシネマ茨木にて。
原作者で総監督も務める村瀬継蔵は来月89歳の誕生日を迎える特撮界のレジェンド。
20歳そこそこで北海道から上京して東宝へ入社、特殊美術を担当したそうな。
この人なくしては日本の特撮は語れないというぐらいの人のようです。
そんな彼に敬意を表し、本作のHPには山崎貴監督がコメントを寄せ、
特殊美術造形家・時宮健三(佐野史郎)が亡くなり、お別れ会と称して作品の展覧会が開催される。
健三の孫・朱莉(あかり)(鈴木梨央)には厳しかった祖父の印象しかなく、
山ほどある祖父の作品もこれで片付けられるではないかと言うと、母親の優子(釈由美子)が少し寂しげに笑う。
優子の腕には大きな傷痕があり、あれもきっと健三のせいでできた傷に違いないと朱莉は思っている。
朱莉が会場をぶらついていると、同級生・城戸卓也(楢原嵩琉)の姿が。
卓也は大の特撮ファンらしく、崇拝していた時宮健三の孫が朱莉だと知って大興奮。
ふたりで話していると、健三の古くからの知人だという男性・穂積(斎藤工)が声をかけてくる。
穂積によれば、健三は『神の筆』という映画を企画していたらしい。
そのプロットのメモを渡された朱莉と卓也は、急に光に包まれて、映画の世界に紛れ込んでしまう。
こうなる前に穂積が朱莉にかけた言葉を思い返してみると、神の筆を探してほしいということ、
そしてもしそれができなければ世界は消滅してしまうということ。
世界を救えるのは朱莉しかいないと知らされ、朱莉と卓也は戸惑いながらも行動を開始するのだが……。
今の時代の特撮と比較すると、そりゃもうなんというのかチャチい。
恐竜なんかの動きもビミョーなのですが、CGを駆使した絵とは異なり、なんだかぬくもりがあります。
昔の怪獣映画の空気が漂っていて憎めません。
子どもの頃に観た“ウルトラマン”とか“仮面ライダー”、“超人バロム・1”、“キカイダー”など、
次々と思い出して懐かしい気持ちがこみ上げてきます。
だからってすごく面白かったかと言われるとそこまでは。
ただ、前日途中退場した『THE 3名様Ω これってフツーに事件じゃね?!』よりは確実に大画面で観るべき作品です。
途中で帰りたくもなりませんでしたし。(^^;