『箱入り息子の恋』
監督:市井昌秀
出演:星野源,夏帆,平泉成,森山良子,大杉漣,黒木瞳,
穂のか,柳俊太郎,竹内郁子,古舘寛治他
先週金曜日の晩、職場の某球団友の会の宴会開催。
別に休みを取る必要はないのですけれども、
ちょうどその日はTOHOシネマズデー、午後休を取ってしまおうと。
TOHOシネマズデーだけど、こっちが観たくなってテアトル梅田へ。
『あの女はやめとけ』の市井昌秀監督が大躍進。
もうメジャー級と申し上げてもいいでしょう。嬉しくなります。
市役所に勤務して13年、欠勤・遅刻・早退は皆無だが、昇進も一度もなし、
彼女いない歴=年齢の35歳、独身で童貞の天雫(あまのしずく)健太郎。
余分な口はいっさいきかず、昼休みは自宅へ戻って母親が用意した昼食を。
終業を知らせるチャイムとともに退席、タバコも酒も賭け事もせず、
夕食が終われば自室に閉じこもって格闘ゲームをするだけの毎日。
そんな健太郎を見かねた両親は、婚活を決意。
親同士が息子や娘の見合い相手を探す“代理見合い”にこっそり参加する。
ちょうど一人娘の奈穂子の相手を探しにきていた今井夫妻と知り合うが、
写真と経歴からはどう見てもアタリとは思えない健太郎に、今井夫妻は興味を示さない。
少し言葉を交わしただけですぐに辞去されてしまう。
ところが、急に雨が降り出したある日、母親と出かけていた奈穂子が、
母親が車を回してくるまでのあいだ、雨宿りしていると、
そこを通りかかったのが帰宅途中の健太郎。
普段は見知らぬ人に声をかけることなどあり得ない健太郎だったが、
しばし躊躇したのち、奈穂子に自分の傘を押しつけて駆け出す。
几帳面な健太郎の傘には名前を書いたシールが貼られていた。
それを見た奈穂子の母親は、見合いの相手を健太郎にと決めるのだが……。
実は奈穂子(夏帆)幼い頃から徐々に視力を失う病に罹り、いまはまったく見えません。
しかし、その事実を伏せて見合いに臨み、相手の反応を知りたいのだと言います。
会社を経営する奈穂子の父親(大杉漣)は経歴でしか人を判断しませんが、
彼に向かって健太郎(星野源)が意を決して口に出す言葉は鋭く、しんみり。
それでも気持ちをまったく変えない父親と対照的に、
母親(黒木瞳)は心から健太郎と奈穂子の恋を応援しようとします。
健太郎を比較的落ち着いた目で見つめる父親(平泉成)と、
なんだかんだで子離れできない母親(森山良子)の応酬も可笑しい。
健太郎の同僚でヤリマンと噂されている女性職員役の穂のか(石橋貴明の娘)、
上司役で相変わらずのすっとぼけぶりを見せる古舘寛治と、
脇役陣もとてもいい味を出しています。
3度登場する吉野屋のシーンはとても印象深く効果的。
泣いては笑わされ、笑っては泣かされ。
余談ですが、私がかよっていた大学では、なんと体育の授業が男女混合でした。
これはこれで面白くて、特にバスケの試合では、ちょこまか走る女子を尻目に、
アメフト部の男子が肩を入れて激走するわ、
ハンドボール部のGK男子がコートの逆端からゴールを狙うわ。
そのさいに男子同士でよく「吉野屋の牛丼、つゆだく、玉子付き」を賭けていました。
卒業後もなかなか吉野屋に行く機会がなかった私は、
30前になってから頼み込んで吉野屋に連れて行ってもらったことがあります。(^^)
見える人は「見た目」で判断をする。
だけどもっと大事なものがある。
監督:市井昌秀
出演:星野源,夏帆,平泉成,森山良子,大杉漣,黒木瞳,
穂のか,柳俊太郎,竹内郁子,古舘寛治他
先週金曜日の晩、職場の某球団友の会の宴会開催。
別に休みを取る必要はないのですけれども、
ちょうどその日はTOHOシネマズデー、午後休を取ってしまおうと。
TOHOシネマズデーだけど、こっちが観たくなってテアトル梅田へ。
『あの女はやめとけ』の市井昌秀監督が大躍進。
もうメジャー級と申し上げてもいいでしょう。嬉しくなります。
市役所に勤務して13年、欠勤・遅刻・早退は皆無だが、昇進も一度もなし、
彼女いない歴=年齢の35歳、独身で童貞の天雫(あまのしずく)健太郎。
余分な口はいっさいきかず、昼休みは自宅へ戻って母親が用意した昼食を。
終業を知らせるチャイムとともに退席、タバコも酒も賭け事もせず、
夕食が終われば自室に閉じこもって格闘ゲームをするだけの毎日。
そんな健太郎を見かねた両親は、婚活を決意。
親同士が息子や娘の見合い相手を探す“代理見合い”にこっそり参加する。
ちょうど一人娘の奈穂子の相手を探しにきていた今井夫妻と知り合うが、
写真と経歴からはどう見てもアタリとは思えない健太郎に、今井夫妻は興味を示さない。
少し言葉を交わしただけですぐに辞去されてしまう。
ところが、急に雨が降り出したある日、母親と出かけていた奈穂子が、
母親が車を回してくるまでのあいだ、雨宿りしていると、
そこを通りかかったのが帰宅途中の健太郎。
普段は見知らぬ人に声をかけることなどあり得ない健太郎だったが、
しばし躊躇したのち、奈穂子に自分の傘を押しつけて駆け出す。
几帳面な健太郎の傘には名前を書いたシールが貼られていた。
それを見た奈穂子の母親は、見合いの相手を健太郎にと決めるのだが……。
実は奈穂子(夏帆)幼い頃から徐々に視力を失う病に罹り、いまはまったく見えません。
しかし、その事実を伏せて見合いに臨み、相手の反応を知りたいのだと言います。
会社を経営する奈穂子の父親(大杉漣)は経歴でしか人を判断しませんが、
彼に向かって健太郎(星野源)が意を決して口に出す言葉は鋭く、しんみり。
それでも気持ちをまったく変えない父親と対照的に、
母親(黒木瞳)は心から健太郎と奈穂子の恋を応援しようとします。
健太郎を比較的落ち着いた目で見つめる父親(平泉成)と、
なんだかんだで子離れできない母親(森山良子)の応酬も可笑しい。
健太郎の同僚でヤリマンと噂されている女性職員役の穂のか(石橋貴明の娘)、
上司役で相変わらずのすっとぼけぶりを見せる古舘寛治と、
脇役陣もとてもいい味を出しています。
3度登場する吉野屋のシーンはとても印象深く効果的。
泣いては笑わされ、笑っては泣かされ。
余談ですが、私がかよっていた大学では、なんと体育の授業が男女混合でした。
これはこれで面白くて、特にバスケの試合では、ちょこまか走る女子を尻目に、
アメフト部の男子が肩を入れて激走するわ、
ハンドボール部のGK男子がコートの逆端からゴールを狙うわ。
そのさいに男子同士でよく「吉野屋の牛丼、つゆだく、玉子付き」を賭けていました。
卒業後もなかなか吉野屋に行く機会がなかった私は、
30前になってから頼み込んで吉野屋に連れて行ってもらったことがあります。(^^)
見える人は「見た目」で判断をする。
だけどもっと大事なものがある。