『劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』
監督:光岡麦
出演:劇団ひとり,剛力彩芽,木村了,犬飼貴丈,文音,北原里英,
村松沙友理,堀田眞三,八嶋智人,高橋克典他
イオンシネマ茨木にて。
そもそも“マーダーミステリー”というのはパーティーゲームのうちのひとつなのだそうです。
宴会等パーティーに参加した人たちが配布されたシナリオを読み、
殺人事件現場に居合わせた登場人物たちを自ら演じながら犯人を推理するという。
本作はそんなマーダーミステリーをベースにしたTVドラマ“マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿”シリーズの劇場版。
そんなことはまったく知らずに、ほかに観るものがないから観たまでです。
だけど、役者の台詞はほぼすべてアドリブだということだけは知っていました。
出演俳優たち各々にキャラクター設定と行動についての指示が与えられるものの、
自分の背景と動きについてあらかじめ知らされているだけであって、自分以外の俳優がどう動くかは知りません。
俳優たちのアドリブ対応力と演技力が問われるわけで、どれほどのプレッシャーがかかることか。
この伝説にちなんで「三つ首祭り」というなんだか不気味な祭りもおこなわれています。
祭りの夜、村の長を務める一乗寺家当主(堀田眞三)の邸宅に集まった友人知人たち。
一乗寺が銀座のクラブで見初めて妻にした元ホステス・初乃(文音)、
村への移住者で初乃と親しくなった七尾優子(北原里英)、
食事が済み、少し疲れたのか一乗寺は先に休むと言って自室に戻りますが、
しばらくしてから息絶えているところを発見されます。
一乗寺の姿を見て騒然となっているところに現れた班目。あくまで偶然を装って。
やがて一乗寺の遺体を安置しに行った四谷まで殺され、これは鬼灯村の伝説に基づいているのかと。
まぁなんというのかアドリブ丸出しで、役者が思わず笑ってしまうのを堪えているのも見えます。
たいして面白くもないし、茶番だろと思うものの、
どう転ぶかわからない話を即興で演じるのはさぞ楽しかったろうと思います。
どうでもええけど。(^^;
「カット!」の掛け声があった後のエンドロールは結構面白かった。
絶対この仕事は断ろうと思っていたという高橋克典の談話にも笑いましたし、
全編アドリブのこんな映画もあるということで、金返せとは思いません。
でも続編がもし作られたとしても観るかどうかはビミョーです。
やはり「ほかに観るものがなければ」になるでしょうね。