『メリーおばさんのひつじ』(原題:Mary Had a Little Lamb)
監督:ジェイソン・アーバー
出演:メイ・ケリー,クリスティーン・アン・ナイランド,ガストン・アレクサンダー,ジリアン・ブロデリック,
ハリー・ボックスリー,チャーリー・エスケア,ダニエル・スコット,ロブ・カートリー他
絶対、観に行かなくていいやつ。でもこういうのに限ってちょうどいい時間に上映がある。
わざわざ封切り日に行くなんて、私、どうかしてるっちゅうの。イオンシネマ茨木へ。
『プー あくまのくまさん』(2023)が批評家に酷評されつつも話題にのぼり、
面白がる若者たちの間でヒットしたからなのでしょうね、二番煎じもいいところのイギリス作品。
童謡“メリーさんのひつじ”の起源は知りませんでした。
19世紀前半のアメリカで、羊をペットとして飼っていた家庭の娘メリーが、
その羊を学校に連れて行ったら大騒ぎになったという実話に基づくとか。
しかし「実話に基づく」とわざわざ書くような話ですかね、これ。
ま、「エジソンが初めて蓄音機に録音した歌」ということですから、凄い歌なのでしょう。
本作はそんな童謡をタイトルにしたイギリスのスラッシャーホラー作品です。
ただし、羊を可愛がっているのは少女じゃなくてオバハン。
これも配給はもちろんアルバトロス・フィルム。叶井俊太郎魂、健在。
それなりに面白い番組だと自負しているが、このところネタ切れ気味。
案の定上司から呼び出され、番組の打ち切りを示唆される。
現場で支えてくれるスタッフたちのためにも、なんとか存続させたいと悩むカルラ。
そんな折、ワープウッズという森で行方不明者が続出しているという情報を手に入れる。
カルラとベテランアシスタントのモナ、レイ、新人のシェリー、
SNSにより広報を担当するリズと彼女が連れ込んだ男マットと共にワープウッズへ。
途中、道に迷った一行は、森の奥深くにひっそりと建つ一軒家を発見。
女主人のメリーはカルラたちを温かく迎え入れてくれるが、
何か障害を持っているらしい息子は姿を現さないまま夜を迎える。
どこか怪しさを感じるシェリーは、直ちにこの家を出るべきだと主張するが、
怪しさがあるからこそここにとどまるべきだとカルラは考える。
森の夜は怖くて危険だからひと晩泊まるようにとメリーに促されて受け入れる。
夜中に起き出したカルラは、ネタを物色しようとこっそりリビングへ。
すると背後から突然メリーに声をかけられて驚くが、メリーは自らの辛い過去について話しはじめる。
これはより面白い番組ができそうだと内心思っていたところ、モナがいなくなって……。
番組打ち切りの危機に陥り、拾ったネタを捏造してでも盛り上げようとするカルラ。
捏造するつもりかとスタッフから問われると、捏造ではなく演出だと言い切ります。
こういうことは世の番組の中にあるでしょうね。
観る人はほとんどいないでしょうから、この先ネタバレです。
メリーおばさんの話はちょっと気の毒ではあるものの、
若かりし頃に遊び歩いていて男と寝まくっていたと話している彼女には同情もできず。
息子は羊の着ぐるみを着ているのかと思ったのに、どうやらそうではない。
レイプされて生まれた子どもが羊でしたって、何!? ないないない。(^^;
次々と羊男にぶった切られて殺され、最後に残るのはもちろんカルラで、
襲いかかってきたメリーのことをカルラが殺します。
逃げ出したカルラは森を激走、追いかける羊男。
通りかかった車に乗せてもらってカルラはなんとか逃げる。ここで終わり。
ってことは続編あるんですよね。
想像するに、番組のために性懲りもなくカルラが森に戻って羊男と対決か。
だけどもうメリーおばさんいないやん。
あ、「メリーおばさんと羊」じゃなくて「メリーおばさんの羊」だから、羊さえ生きてりゃいいのか。
どうする、私!? 次も観に行く!? 観に行ってしまいそうな私自身にドン引きや。(--;
うーむ、『プー』よりは続編を観たくなる話かも。