めいすいの写真日記

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八重山諸島の旅 (3) ・・・ 西表島の自然

2009-11-28 | 旅の写真
 二日目は、石垣島から25kmほど離れた西表島に船で向かいました。
 西表島 ( いりおもてじま ) は、面積289平方Kmで日本で12番目の広さです。島の90%は亜熱帯の自然林で覆われており、さらに80%が国有林です。
 人口は2300人。人の居住しているのは海岸線上のわずかな土地に限られています。
 なぜ、島の面積が広いのに人口が少ないのかというと、昔はマラリア発生地であったため、移民してきた人がマラリアの流行や大津波でほとんど
死んでしまうという歴史がくり返されたためです。
 このため、開発が遅れ、結果として「イリオモテヤマネコ」に代表されてる豊かな自然が残されました。

仲間川クルーズ



 私達のツァーでは、西表島で2番目に大きな川である仲間川で「マングローブクルーズ」がありました。



 "アジアのアマゾン"と呼ばれる仲間川は、両側にマングローブの林が見事に拡がっています。
 この川を写真のような遊覧船で上っていきました。



 マングローブは、熱帯、亜熱帯地方の海岸や入り江、河口など満潮時に海水の浸る場所に生育している植物の総称です。
 仲間川では河口から上流にかけて、マヤプシキ→ヤエヤマヒルギ→オヒルギと分布しているとのこと。
 生態系としての役割は、山から流れ出る泥流や栄養分を含んだ有機物を受け止めるフィルターのような役割をしていて、
 これが島のまわりを取り巻く豊かな珊瑚礁を育てているとのことです。

 なお、この一帯は仲間川天然保護区域として国の天然記念物に保存されています。
 ダイサギ コサギ
 仲間川では、サギをよく見かけました。
なお、コサギが留まっているのはオヒルギの木。赤い花が咲いていますが、これをアカバナと呼びます。



 このクルーズ、上流への目的地は「サキシマスオウノキ」の巨樹。
 
 樹齢400年、樹高は20m、幹周り360cm、板根の高さ330cmとなっています。
 この板根、昔は船の舵や俎(まないた)に使われていたようです。今では採取することは出来ません。
 このサキシマスオウノキの根は浅く、樹木を支えるための控えの役割をしているものと思われます。
 板根は年に1~数ミリずつ上方に成長するとのことです。



 一方、「仲間川クルーズ」で見かけた花は、オオハマボウでした。



 河口付近で、右岸側に突然、ヤギが現れました。

■ 西表島の特別天然記念物



 西表島の特別天然記念物といえばなんと言っても有名な「イリオモテヤマネコ」です。
 西表島にしかいない猫で、島には100匹ほどいるようですが、夜行性とあってほとんど見かけることはないようです。
 大きさは家猫とほとんど変わらないとのことです。
 交通事故死することがあり、このような看板が設置されています。
 現在、最も絶滅の恐れが高い絶滅危惧IA類に指定されています。



 同じく特別天然記念物の「カンムリワシ」。
 こちらは、他の地域にも生息しています。島には100羽ほどとのことで、よく見かけることが出来るようです。体長は55cmでワシの仲間では小さい。
 幸い、私達もバスの中から見ることが出来、写真をなんととか撮ることが出来ました。
 同じく絶滅危惧IA類に指定されています。

 1、2、3、6、7枚目は PENTAX K7 + TAMRON 17-50mm F2.8 で 4、5、8、10枚目は PENTAX K20D + TAMRON AF18-250mm F3.5-6.3 で撮影

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