奈良市大柳生の夜支布山口神社は、巨岩を背後に控えた立磐神社が本来の神野宮で、山口神社は上出から移されたものといわれています。
二十人衆のうち年長者から順に一年交替で頭屋となった廻り明神と呼ばれる神霊は同神社の分霊ともいわれていますが、実際に神社への神遷しはされていません。
秋祭りを終えたこの日、お渡り道中の辻で廻り明神の引渡しがなされます。
神渡しといえる頭屋渡しはご神体(狩衣装束、烏帽子、笛、巻物など)の入った黒箱で受け渡されます。
辻での引渡しを行ったのち、次頭屋宅まで道中のお渡り。
頭屋宅では座敷の鴨居に注連縄を張り、天井から神棚ヤカタを吊って納め、この日から一年間祀っていきます。
廻り明神となった頭屋は家族と別の食事をし、ネギ類や四つ足肉は食べず、諸所の不浄を避けて精進潔斎を守って暮らします。
廻り明神頭屋は先の秋祭りの際に、ガクニン入り衆が田の草取りガクウチを演じることから「ガク」は「楽」と当て、かつては楽人と呼ばれていました。
「楽」は太鼓のことであることから、この「ガク」を産土の神に奉納する頭屋のことを「ガトウ」と称し、頭屋が「楽頭」となり「ガトウヤ」になったとも言われています。
今ではその「ガトウヤ」は、目出たい言葉に当てはめ「賀」の字を当てて賀頭屋と呼称されています。
(H18.11.3 Kiss Digtal N撮影)
二十人衆のうち年長者から順に一年交替で頭屋となった廻り明神と呼ばれる神霊は同神社の分霊ともいわれていますが、実際に神社への神遷しはされていません。
秋祭りを終えたこの日、お渡り道中の辻で廻り明神の引渡しがなされます。
神渡しといえる頭屋渡しはご神体(狩衣装束、烏帽子、笛、巻物など)の入った黒箱で受け渡されます。
辻での引渡しを行ったのち、次頭屋宅まで道中のお渡り。
頭屋宅では座敷の鴨居に注連縄を張り、天井から神棚ヤカタを吊って納め、この日から一年間祀っていきます。
廻り明神となった頭屋は家族と別の食事をし、ネギ類や四つ足肉は食べず、諸所の不浄を避けて精進潔斎を守って暮らします。
廻り明神頭屋は先の秋祭りの際に、ガクニン入り衆が田の草取りガクウチを演じることから「ガク」は「楽」と当て、かつては楽人と呼ばれていました。
「楽」は太鼓のことであることから、この「ガク」を産土の神に奉納する頭屋のことを「ガトウ」と称し、頭屋が「楽頭」となり「ガトウヤ」になったとも言われています。
今ではその「ガトウヤ」は、目出たい言葉に当てはめ「賀」の字を当てて賀頭屋と呼称されています。
(H18.11.3 Kiss Digtal N撮影)