マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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富士講の持ち物

2008年11月12日 07時57分38秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
県内では富士講(浅間講とも呼ばれる)がなくなって何十年となるそうだ。

関東では信仰する富士山に登り参拝することが主目的だが、大和では富士垢離とも呼ばれるいわゆる水垢離の水行である。

都祁の上深川では6軒の講者がおられる。

昭和50年代まで行っていた水垢離を30年ぶりに復活させようと機運が盛り上がった。

家の奥に仕舞い込んでいた柄杓と数珠を出してきたOさん。

当時の記録写真とともにフンドシまでもでてきた。

ところが服忌やなんやかやで今年はやむなく断念。

八柱神社に参拝してほったて小屋のところから小川に入水して水垢離。

お神酒を捧げ柄杓で掬った水を頭から被る。

数珠と柄杓を手に持って祈る水行は、いったん休憩(昼寝)して再び川に入り水垢離をする。

この光景は県立民俗博物館でビデオに残されている。

当時三十代だったOさんの姿を見て感動したことを覚えている。

(H20. 9.25 SB912SH撮影)