マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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南六条町北方三十八神社サカキ立て

2008年11月19日 09時00分30秒 | 天理市へ
心配された台風は低気圧になり秋雨前線が南下し、一昨日から降り続けた雨はようやく止んだ10月1日。

この日、天理市布留町に鎮座する石上神宮は布留の神域に災いが入り込まぬよう境界の地に傍示榊を立てていく。

布留郷の境界は北、南、それぞれ4ヶ所ずつ。

北郷は石上(いそのかみ)町(石上市神社)、富堂(とみんど)町(岩上神社)、田井之庄(たいのしょう)町(八剣神社)、南六条町(三十八神社)で、南郷は内馬場(うちばば)町(春日神社)、川原城町(神明神社・実際は薬局隣の一の鳥居跡)、備前町(天黒神社・実際は備前橋の片隅)、田町(厳島神社)の八ヶ所。

早朝、同神宮を出発した神職二人は二郷を手分けして、およそ昼過ぎに巡り終える。

北郷の南六条町北(元柳生)の三十八神社へは毎年昼前に着く。

頭屋は神殿に神饌を供え境内に榊を立てる砂を盛っている。

拝殿に頭屋、総代、役員が並び神事が始まる。

拝礼、祓えの儀が執り行われたあと神職は盛り砂に神宮の榊を突き挿して立てる。

いわゆる傍示浚えの神事である。

祝詞奏上、玉串奉奠など一連の祭礼が行われたあとは元興蔵寺の本堂に登って直会の場に移る。

十日後の秋祭りが楽しみじゃと次々話がでる。

日の丸扇子三つを円くした御幣。

シデの数は氏子の軒数だけあるんやで。

野神さんまで長い行列が続いて賑わうわと盛り上がる。

さらには本堂の話題に広がり、興蔵寺牛玉宝印や宝暦5年の銘が記された百万遍数珠箱まで飛び出した。

(H20.10. 1 Kiss Digtal N撮影)