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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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東明寺境内八坂神社新嘗祭

2009年02月05日 07時49分18秒 | 大和郡山市へ
矢田丘陵山麓にきわだった赤さを誇る紅葉が美しい東明寺。

お寺の境内には鎮守の八坂神社が鎮座する。

落葉が目だってきた今日は収穫を感謝する新嘗祭。

東明寺地区10軒の氏子が集まってくる。

凡そ50年ほど前に殆どが里の中村や横山に移住され、東明寺ともう一軒だけになっているが地元の祭礼にはこうして集まってくる。

新穀米で搗いたモチやタイ、ニンジン、ダイコン、串ガキ、ミカンなどの神饌を供える。

本殿にはさらに新穀で醸造した県神社庁委託の白(にごり)酒の御供も置かれる。

新嘗祭神事は修祓、祓えの儀、祝詞奏上を経て玉串奉奠に村の代表者と年番のトヤさん。

遠巻きに見守る氏子さんも手を合わせ拝礼する。

祭典を終えると直会。

16枚菊の御紋がはいった東明寺山門にシート(昔はゴザ)を広げてにごり酒をいただく。

今年もそろそろ年末を迎える。

そういえば大晦日の日には家の門口に赤土撒いてニワトリの三本足を線画していたねと懐かしそうに話される。

ニワトリは朝早うから鳴く。

歳神さんを迎えた正月は早よう起きるようにと書いていたけど50年も前のことやと仰った。

山の陰に隠れるころが直会の仕舞合図。

僅かな紅葉に光りが差し込んだ。

トヤの行事は毎月1日と15日にはお供えして月参りする。

成人の日は朝早くから綱掛けとおんだ祭。

7月12日は14時から祇園さん。

それぞれ季節に応じた野菜を供えるから祇園さんのときはナスビやキュウリがつきもの。

今日の新嘗祭をいれて年間27回の祭礼を担う。

魚はお頭付きやったらねんでもえーという。

(H20.12.12 Kiss Digtal N撮影)