マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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続、春日若宮おん祭お旅所祭

2009年02月13日 08時06分49秒 | 奈良市へ
ふと夜空を見上げると雨も小止み。

舞楽が続けられるなか、白い布を被せられていた大太鼓に動き。

大社の大英断なのでしょう、華厳な大太鼓が篝火に照らされて登場。

演場は本来の芝舞台に移り、蘭陵王(らんりょうおう)、納曽利(なそり)、散手(さんじゅ)、貴徳(きとく)、抜頭(ばとう)、落蹲(らくそん)の舞いで真夜中に舞楽の幕が下ろされると還幸の儀がはじまります。

(H20.12.17 Kiss Digtal N撮影)

続、春日若宮おん祭お旅所祭

2009年02月13日 08時03分40秒 | 奈良市へ
お旅所祭は宮司が御幣を捧げて祝詞を奏上、行宮の下に座を進め神職が退いたあと日使の奉幣、祝詞が奏上され、稚児や願主役、大和士などが拝礼されます。

そして始まる神遊びの舞い。

神楽、田楽、細男、猿楽(能楽)、舞楽など夜11時近くまで延々と神事芸能が奉納されます。

暮れなずむころに社伝神楽、東遊、田楽の奉納。

夕闇になった。

細男の舞いが行われているときには突然降り出してきた雨が本降り。

神楽式、和舞、舞楽の振鉾三節(えんぶさんせつ)、萬歳楽(まんざいらく)、延喜楽(えんぎらく)、賀殿(かでん)、地久(ちきゅう)<三年に一度は長保楽>などは急遽幄舎(あくしゃ)内での演技披露。

演場は参道から目と鼻の先になったことから舞いの醍醐味を近距離で味わうことができましたが、鉾などを持って舞う演技や四人舞いは中断せざるを得ません。

けだし、この圧巻風情もまた良しでありましょう。

(H20.12.17 Kiss Digtal N撮影)

続、春日若宮おん祭お旅所祭

2009年02月13日 08時02分36秒 | 奈良市へ
10月1日の縄棟祭で建てられた御旅所仮御殿は若宮さんの行宮。

青松葉で葺いた屋根、千木は松の黒木作り、三方の壁を白土で塗った春日造り形式の御仮屋で重厚な趣で芝御殿との間にはマコモの菰が敷きつめられています。

平成19年に若宮御留守事神事が復興され、お旅所祭典には御供神饌が献じられるようになりました。

胡粉塗折敷三枚にそれぞれ第一膳に御飯、第二膳に果(モチ、ブト、カキ、コウジミカン)、第三膳に追物(イモ、ダイコン、カブラ、ゴボウ)が盛られている神饌はお米を青黄赤白に染めわけた「染御供」と呼ばれる珍しいものです。

(H20.12.17 Kiss Digtal N撮影)

春日若宮おん祭お旅所祭

2009年02月13日 07時58分45秒 | 奈良市へ
奈良の祭りはじめは大和神社のちゃんちゃん祭、祭り納めがおん祭といわれる一年を締めくくる祭りです。

春日若宮神社の例祭であるおん祭は、五穀豊穣、万民の和楽を願って創始され、大和国一国をあげて執行したのが始まりで870有余年の伝統をもちます。

当初、担っていたのは興福寺でした。

後に土豪が僧兵となって願主人となった祭礼はやがて武士団に変貌した。

室町、江戸幕府の庇護を受けて継いできました。かっては興福寺の祭礼でさまざまな古典芸能を奉納し、今日まで伝えられる生きた芸能が観られます。

また、頭屋稚児、馬長児、射手児、揚児など稚児の登場で稚児の祭りともされています。

さらに衣装を凝らした華やかな風流行列のお渡りが特色で、美しく飾る花笠、造り花など見所のひとつ。

なかでもお旅所祭で奉納される神遊びの田楽や舞楽などの神事芸能は昭和26年に県指定、昭和54年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。

(H20.12.17 Kiss Digtal N撮影)