マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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預かるもんじゃない

2009年10月22日 07時18分56秒 | メモしとこっ!
おばあちゃん講を知っているかと先生から電話があった。

詳しいことはまだ聞き取りができていないのですと答えると、そこである本を借りなかったかと仰る。

そういえばハッタサンの写真を差し上げたところで地域のことをいろんな資料から抜粋引用された本のことを思い出した。

紐綴じの体裁の本は手作り本で、墨書で書かれていた。

地域の人が書かれたものだから是非読んでくださいと差し出された。

が、その場で何度も断った。

私は借りることはしない。

借りた場合は責任を負わなければならない。

紛失などすれば大変なことになる。

こういう対応は避けたいのです。

今後のために生かせる行事関係資料でしたら了解を得てコピーをお願いします。

それも、その場でデジカメコピーしておくのが常です。

自慢の本なのでしょう、断り切れなくて長期間預かることにした。

それを返してほしいと本人さんから在住の市教委へ、そして博物館に連絡が入ったという。

そうです、困ったことに私が預かったのです。

拝読して自宅で大切に保管していたご本を大急ぎで持参した。

誠に申し訳ございませんと丁重にお詫び申し上げお返しした。

いただいていた名刺が二枚とも紛失したという。

それで回り回ってこういう連絡になったそうだ。

参考になるからと渡したときは気にもかけていなかったご本。

それから日にちが経つにつれ思いが募ってきた。

一ヶ月経ち、えらいことしてしまったと気に病んだそうだ。

それから一ヶ月、戻って来なかったら盗られてしまったのだと思うようになり、気持ちは収まりきれずやむなく心当たりに電話したそうだ。

もう二度と預かることはしまい。

情にほだされることもしてはならないと心に誓った。

(H21.10. 8 SB912SH撮影)