マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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石川八坂神社宵宮籠り

2009年10月27日 07時18分40秒 | 大和郡山市へ
石川町の八坂神社を祭祀する座は二座ある。

古くは古基(こき)座といって4軒で営んでいる。

一方の座は20軒からなる本座で、平均年齢が凡そ80歳になろうとしている長老の六人衆が担っている。

石川町や隣町の新庄町は長寿の町だという長老。

イチゴやトマトなど園芸ものの栽培でよく働く。

この年になっても手先も頭も使うので健康に過ごせるのだという。

日が落ちてやってきた着物姿の座衆は10人。

4人古基座は上座、6人の本座は平座ともいって、拝殿左右に別れて籠もりの飲食をする。

数年前からパックの膳に替わったが、頭屋が担う給仕の差し出すお酒で酔いの宴は替わらない。

話題は健康や世間を賑わすニュースなどだが両座が絡むことはなく、個室で行われているような雰囲気だ。

今夜のお供えに99個の餅を作られた。

古基座が供えられたもので九個ずつ並べられている。



それは11枚あり、三社やアタゴサン、オイナリサンや西、東のハツホサンと呼ばれる岩と観音堂に供えている。

何年か前は夜店が出店されてお参りする人も多く賑わっていた。

だが、結局は元々の籠もりだけになった。

宵宮の籠もりは参拝に来る人を迎える役目であって、これが本来の姿なのだという。

(H21.10.10 Kiss Digtal N撮影)