マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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櫟原のオハキ

2009年10月25日 03時28分33秒 | 平群町へ
73段の急な階段を持つ生駒山口神社。

祭礼に参列される方はここを登っていく。

若いときはなんでもなかったが年がいくと辛いと仰る。

整備された階段で登りやすくなったが、かつては崩れるようなものだったそうだ。

ここを夜中の祭礼で上り下りするときは一歩ずつ確認しながら足を横にして歩いたそうだ。

今日は秋祭宵宮の還幸渡御祭。

祭典の神饌は枝豆、蜜柑、栗に重ね餅で白い色の箸が添えられている。

お渡りの先頭はクワを持っている。

牛の糞掃除だといい、いわゆるつゆはらい。

頭屋の庭に設えるオハキには七色の木を使う。

それらはサルスベリなどで、切っても来年には芽が出るという木としている。

大昔のオハキは竹で編んだだけだったが、見栄えがいいようにと昭和30年代にコモグサを被せるようにしたそうだ。

これより一週間ほど前に行われる禊ぎ。

朝日が昇る前の数時間前に禊ぎ岩で禊ぎをするのだが、これは神事であって、誰にも見られてはならないし、見せてはならないのでこの時間にしている。

もちろん撮影は禁じていると宮司は言及された。

(H21.10.10 SB912SH撮影)