マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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石川八坂神社本座大御膳

2009年10月30日 07時12分27秒 | 大和郡山市へ
本座の大御膳(おおごぜん)は幕を張られた頭屋宅で作られる。

早朝に集まってきた長老の六人衆はテーブルの上で作っていく。

大御膳のメシは古基座と同様に円錐型の筒に詰め込んでいく。

バランを敷くのも同じで三つ作る。

小御膳(しょうごぜん)と呼ばれる四角桝で押されたメシは、包丁を十字に入れて四等分する。

膳の添えものが古基座と異なる。

お尻を四つに切ったナスビを縦に置く。

果物はリンゴで、野菜は葉付きダイコンでコンブを敷いている。

コーヤドーフもある。

一時間ほどで作業を終えた六人衆は終身制。

身体が健康である限り続けることができたが、平均年齢がそのまま上昇し、歳もいったので引退制度を取り入れたそうだ。



大御膳の出来映えに満足感に浸る笑みがこぼれた。

頭屋の玄関にはトーヤの神さんというお社がある。

今日だけだして小さい御幣を入れている。

普段は蔵に納めている。



(H21.10.11 Kiss Digtal N撮影)