マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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都祁小倉のイロゴハン

2009年12月08日 07時26分59秒 | 大和の郷土料理
都祁小倉の観音寺は毎年14日にお十夜が行われている。

といってもお寺は無住寺で法要もなく、イロゴハンを食べに村人が集まる日になっている。

暗くなる前に集まった寺の責任総代と南出、上出、中、東、西、丸山の六ヶ大字の役員さん。

イロゴハンを作っていくのはその婦人方。

大きな鍋にゴボウ、シメジ、ニンジン、ウスアゲ、シーチキンなどの具を入れて醤油、お酒、だしの素に塩少々で味付けする。

アジゴハンとも呼んでいるイロゴハンは仕上げに刻みネギを添える。

かって境内で炊いていたイロゴハン。

その前の時代、15年前ぐらいだというころは煮物をしていたそうだ。

大きく切ったナンキン、ダイコンにドロイモ。

収穫した秋の野菜を煮炊きした。

それを庫裡の席でよばれた。

大皿に盛った煮物料理は小皿にとって食べた。

今はイロゴハンに替わった。

大鍋でぐつぐつ煮る。



汁物のおつゆは豚汁で、ほぼ同じような具を使う。

香物のコウコも膳に加わる。

村人が来る前に腹ごしらえ。

役員さんらは出来た料理をいただく。

出来具合は上々、美味いから何度もお代わりしてしまうと笑った。

(H21.11.14 Kiss Digtal N撮影)