マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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小長尾の行事

2009年12月16日 08時10分10秒 | 楽しみにしておこうっと
毎月25日は天神さんの月参りと称して組単位で御膳を供えられる。

六組が交替するので一年に二回は回ってくる行事。

弥勒さん、山の神、辻の神さん、せんげん(浅間)さんや秋葉さんなど。

小長尾地区に祀られている祠は十カ所ほどになるという。

家で作ったお米や野菜などをお重に入れて供える。

それは七品あるから七品御膳さんという。

組当番によって行われるが、時間は決まっていない。

しかもお参りする順番もくじ引で決める。

祠を周回していればいつかは遭遇するかもしれない。

天神さん参りは毎日もある。

当番の木の札は村52軒を回る。

夕方であろう、神社の灯明を点ける役目だ。

日替わり当番の木の札は「番帳(ばんちょう)」と呼び、字が判読できないぐらい真っ黒になっているという。

祠の一つがせんげん(浅間)さん。かって浅間講があった。

40年も前のことだ。

土用の一週間、長蓮寺に籠もっておしょうじ(精進)会式をしていた。

魚や肉は一切口にせず精進していた。

川に行って水垢離の行もしていた。

今は日を決めて村役員が向かいの山に登って般若心経を唱えている。

せんげんさんは大日如来を祀るから心経を唱えるのだというYさんは、先代の親父さんから神主役を引き継いで20年間勤める村神主。

84歳になったが元気でせんげんさんの山登りをするのだと黒光りする顔で笑った。

御仁は門僕神社の秋祭りで重要な役割をしているという。

それはスコ(頭甲)の先達といって、八カ大字が奉納するスコを一人で受け取る神社に納める役目だという。

赤い着物を着ているから目立つそうだ。

(H21.11.23 SB912SH撮影)