マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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矢田寺仏名会

2009年12月29日 08時03分26秒 | 大和郡山市へ
日の出一時間前は星が煌めく半月の夜空。本堂に灯りを点された矢田寺。

正式な寺号は矢田山金剛山寺(こんごうせんじ)という。

ドン、ドン、ドンと太鼓が打たれ鐘が撞かれて始まった仏名会のお勤め。

知らず知らずにつくってしまった罪などを懺悔して、身や心を浄める法会で仏さんや菩薩の名を唱える。

三千仏名経を読誦する仏名会は各寺院で、一年間の締めくくり歳末のこの時期に行われている。

「懺悔の心 あることなしに」と、本尊延命地蔵の前でもろもろの懺悔文を詠みあげる。

「願わくば 五十三仏を礼拝し なむー」と唱える五体投地は立って祈り、座って祈りを繰り返す。



懺悔法会の静寂から合唱へ移った。

和音のシンフォニーが堂内に響き渡る。

そして仏名経が僧侶に手渡され始まった仏名会法要。

「なーむ いっさいぶつみょうきょう」と、過去、現在、未来の三千の仏に1年間の罪を懺悔して仏名を詠みあげる。

法会がはじまって一時間後。

雲間から暁光の朝日がまばゆい。



堂内には浄められた来迎の光りが輝いた。

(H21.12. 9 Kiss Digtal N撮影)