神無月のとき、切幡の神明(しんめい)神社の神さんは出雲の国から還ってきた。
村神主は神饌を供えた拝殿に登り祝詞を詠みあげる。
静寂のなか、厳かに神さんを迎える儀式である。
それを終えると紙垂を抱えて走っていった。
鳥居向こうの橋の袂で訪れる参拝者を迎えるために闇夜の中に一人立ちつくす。
喪があける服忌者もお参りしたいと願われて始まったという迎えの祓えだ。
神還りは二日間営まれ、いずれも参籠所でその夜にお籠もりをする。
昭和10年ころのお籠もりは村中の人が集まったそうで50人もいた。
家から布団を持ってきて泊まったという。
戦時の出征で男性が少なくなり、戦後のいっときに籠もりの人数も若干戻った。
引き出し付きのお重に料理を入れて持ってきた。
子供のころに見た賑わいは今でも覚えていると述懐される。
現在はわずか十人ぐらいになった。
参拝を終えてお下がりのアカメシをいただく。
お米に餅米少々入れて炊いたアカメシはゴマを振りかけている。
御神酒を口にしてアカメシをいただく。
手で受けて口にするのが作法とされる。
切幡では村神主が二人いる。
上出と下出から一人ずつ選ばれた一年神主。
昨夜は上出で今夜は下出と交替して神還り神事を行っている。
かつて上の宮と下の宮の二つの神社があった。
それを明治42年に併合されたのが神明神社。
二人の神主が営む二日間の神事が存在するのは、二つの神社があったことの証しだろうと仰る。
神主は11月23日から一年間勤めて奉仕している。
上出は28軒、下出が14軒。
14年にいっぺん回ってくんやと下出の方が仰った。
(H21.12. 1 Kiss Digtal N撮影)
村神主は神饌を供えた拝殿に登り祝詞を詠みあげる。
静寂のなか、厳かに神さんを迎える儀式である。
それを終えると紙垂を抱えて走っていった。
鳥居向こうの橋の袂で訪れる参拝者を迎えるために闇夜の中に一人立ちつくす。
喪があける服忌者もお参りしたいと願われて始まったという迎えの祓えだ。
神還りは二日間営まれ、いずれも参籠所でその夜にお籠もりをする。
昭和10年ころのお籠もりは村中の人が集まったそうで50人もいた。
家から布団を持ってきて泊まったという。
戦時の出征で男性が少なくなり、戦後のいっときに籠もりの人数も若干戻った。
引き出し付きのお重に料理を入れて持ってきた。
子供のころに見た賑わいは今でも覚えていると述懐される。
現在はわずか十人ぐらいになった。
参拝を終えてお下がりのアカメシをいただく。
お米に餅米少々入れて炊いたアカメシはゴマを振りかけている。
御神酒を口にしてアカメシをいただく。
手で受けて口にするのが作法とされる。
切幡では村神主が二人いる。
上出と下出から一人ずつ選ばれた一年神主。
昨夜は上出で今夜は下出と交替して神還り神事を行っている。
かつて上の宮と下の宮の二つの神社があった。
それを明治42年に併合されたのが神明神社。
二人の神主が営む二日間の神事が存在するのは、二つの神社があったことの証しだろうと仰る。
神主は11月23日から一年間勤めて奉仕している。
上出は28軒、下出が14軒。
14年にいっぺん回ってくんやと下出の方が仰った。
(H21.12. 1 Kiss Digtal N撮影)