マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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下笠間十夜接待のっぺ汁

2009年12月10日 09時09分14秒 | 大和の郷土料理
全国的に分布するのっぺい汁は大和でも郷土料理のひとつにあげられる。

十二月春日若宮おん祭の大宿所祭で振る舞われるのっぺい汁が代表的だ。

十夜の法要を営まれる室生下笠間の春覚寺。

集まった檀家総代5人や役員、ご婦人方は法要後に接待するのっぺ汁作りに忙しい。

収穫したダイコン、ニンジン、ゴボウ、コンニャク、シイタケ、ドロイモにウスアゲと竹輪、ブタバラ肉を大鍋に入れて味醂、醤油、だしの素に塩少々で味付けする。

煮えてきたら蓋を開けて炊き具合の加減をみる。

美味しそうなのっぺの香りが広がった。

台所では住職や役員らがいただく料理を準備する。

シメサバ、タコの刺身、刺身コンニャクに柚味噌、ゼンマイを煮た物、コーヤ(ドーフ)の粉にしたものにカマボコなどを入れて甘く炊いた物、パンダマメノ煮物、に小豆のアカゴハン(新米のコシヒカリ6、モチゴメ4)と決まっている。

小皿に入れたのは住職や法要、法話の僧侶接待の膳になる。



法要の一時間前、村人が集まる前に腹ごしらえする。

美味しくできあがったのっぺ汁や接待料理に舌鼓。



サバ以外は下笠間で収穫したものばかり。

故郷の味は水が綺麗やから美味いんだと箸が進む。

(H21.11.17 Kiss Digtal N撮影)