マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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福住町別所永照寺下之坊の地蔵会式

2013年12月25日 07時01分55秒 | 天理市へ
村人19人が参拝された永代供養に菩提を弔う地蔵会式。

福住町別所永照寺下之坊の営みである。

永照寺下之坊本堂前に建っていた地蔵堂は今にも壊れそうだった。

つい2カ月ほど前から村の大工さんが手をつけたお堂の大修理。

「ほんまは土台からしなくちゃならんが、村が出費するには負担があまりにも大きくなる」と、買って出た村の大工さん。

納めてあった地蔵さんの厨子も一旦は分解して元に戻して復元したそうだ。

ボロボロになっていた地蔵さんの輪っかの光背も修理したと云う。

美しくなった地蔵堂は明治14年8月以来の平成大改修である。

実に133年ぶりに輝きを取り戻したのである。



改修の際に蔵から出てきたたくさんの絵馬がある。

同じようなデザインであるが、何を祈願しているのか判らないと檀家総代は話す。

地蔵堂の横に祭ってある十九夜さんの石造仏の祠も奇麗になった。



地蔵堂改修を祈念にたくさん盛った御供を供えて、一旦は本堂に上がった村人たち。

永代供養に菩提を唱えて焼香をする。

それから地蔵堂に移って地蔵会式が始まった。



地蔵堂は狭いだけに境内に溢れて手を合わす村人たち。

バラモン杉が見守るように立っている。

(H25. 8.23 EOS40D撮影)