マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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佐紀町門外釣殿神社の砂モチと簾型注連縄

2015年10月01日 08時23分59秒 | 奈良市へ
隣社の門外釣殿神社も訪れた。

佐紀町は亀畑佐紀神社、西畑二条佐紀神社に門外釣殿神社が鎮座する。

短距離にある三社は短時間で調査ができる。

門外釣殿神社はこれまで節分祭に秋祭りを取材したことがあるが砂モチの風習は聞いていなかった。



鳥居を潜れば石畳以外の砂地に多くの砂モチがあった。

砂モチを崩さないように拝観させていただく。



拝殿に簾型の注連縄を掛けてあった。

葉付きダイダイ、吊るしガキに半紙で包んだカチグリ・カヤの実である。



『釣殿神社行事概要』をあらためて拝見すれば12月30日に正月飾りの準備をすると書いてあった。

そのなかにあったしめ縄作りの中に「前掛け作り」の項がある。

竹の長さは3.5m。

前掛け部分の縄垂れの長さは3.2mだった。

その頁にあった「正土」。

2トン車で運ぶ土は建材屋から調達されるのだ。

注連縄調整は朝から午後いっぱい。

上・下六人衆によって行うとあった。

後日、FBで伝えてくれたFさん。

注連縄を前掛けと呼び、砂モチは佐紀町・山陵町界隈で一番大きく高いと云っていた。



拝殿奥に入って掛けた注連縄越しに砂モチの様相を撮らせてもらった。



なお、こちらにおいても神社横の地にも砂モチがあったことを付記しておく。

(H26.12.31 EOS40D撮影)