マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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木津川市木津清水地区の民俗探訪

2017年09月07日 08時45分33秒 | もっと遠くへ(京都編)
相楽(さがなか)神社の民俗採訪を済ませて帰路につこうとした街道筋。

時間帯は午後4時半過ぎ。

今まさに店を閉めようとしているお店があった。

一瞬であるが、そこには縄で作っているアレが並んでいた。

アレはたぶんに注連縄。



それも輪っか型のコジメであろう。

それを確かめたくて車を停めてお話を伺う。

商店は天王神社すぐ前にある岡嶋食料品店である。

輪注連など正月在り方などをお聞きしたが、なんせ店じまいの時間帯。

詳しくは聞けなかったお店に「願 家内安全 御祝儀御礼」の札を貼っていた。



このお札は街道沿いのありとあらゆる地区の商店にあった。

お札に「敬神組南大路町若衆」の文字が見える。

発行者であろうと思われる「敬神組南大路町若衆」は、当月10日に訪れた木津川市加茂町木津宮ノ裏御霊神社に渡御、奉納する「木津御輿太鼓祭(木津祭)」に活躍する若衆であろう。

このお店には三枚もある。

一枚はなんとか読めた「願 家内安全 御祝儀御礼 社所若衆」。

もう一枚は隠れて見えない。

それぞれ大字が繰り出す若衆の祝儀御礼のお札である。

ところで岡嶋食料品の真ん前にある神社が木津清水に鎮座する天王神社である。

社殿の塗りが真新しく朱塗りが鮮やかだ。



京都新聞が発行した記事によれば120年ぶりの今年。

本殿修復されて綺麗になったと伝える。

建築様式から推定されるに同社の創建は室町時代の應永(1394~)年中と伝えられている。

京都八阪祇園社の祇園祭と同時期の7月7日に祇園さんの祭りがある。

神社前の街道は歩行者天国。

屋台がずらりと並ぶらしい。

(H28.12.30 EOS40D撮影)