マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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今年もよう売れたという都祁白石の自家製刺しさばを売る店

2023年11月13日 08時21分32秒 | 民俗あれこれ(売る編)
この日の目的地は吉野町香束

途中に道の駅大宇陀での小休止を予定に車を走らせた。

西名阪国道・針ICから走る南へ。

その道中に、いつもお世話になっている都祁白石の辻村商店に顔出し表敬訪問。

今夏に調査したお盆売りのトビウオ調査結果を伝えたい。

ここ辻村商店もお客さんの注文要望に応えて奈良県中央卸売市場で仕入れたトビウオ。

塩辛いトビウオはカラカラに乾いた塩干物。

初めて見るお盆のトビウオを見届けて三重県入りした7月30日。

名張市内にある魚屋さんや食料品店で販売していたことがわかった。

名張市本町のいしかわ魚店や、新町の矢の惣総合食品は、今年もお客の要望のあったトビウオを奈良県中央卸売市場から仕入れて売っていた。

例年より注文数は減ったが売っていた。

一方、発注願いの声もなく、やむなく仕入れをやめた食料品店は2店舗。

安部田の永橋商店

赤目口の西川商店がある。

逆に、まるで別物では、と思ったくらいのひと塩干しトビウオを売っていた大手スーパーのイオン名張店売りも調査してきた。

そのことを伝えたくて立ち寄った辻村商店。

店舗扉に貼ってあった「遠い昔より続く 都祁の都の里のさしさば」に、時季が過ぎているのでは・・

目がキョトンとした看板の売り文句。

こんにちは、と声をかけて入店した目の前にも「遠い昔より続く 都祁の里の刺鯖」があった。



その売り場にあの真っ黒な刺しさばはなく、空っぽ。

いつも福住から来ている売り子さん。

あー、あまりにも忙しかったから刺鯖看板を下ろすん、すっかり忘れていた、という。

そう、この日も店内奥の厨房では、店主は忙しく注文の仕出し弁当をつくっていた。

店奥の半床にずらりと並べた仕出し料理の盛り付けに調理場はてんやわんや。

応対している余裕もない店主に大きな声で報告した。

今年の売れ行き。

結果的には200枚も作って完売。

お盆がもう終わる時季にも買ってくれたお客さん。

たぶん、それは知人のKさん。

一口食べて、塩辛いって口に出したそうだよ、と伝えたら、ニコッと笑顔を返してくれた。

(R3. 9. 5 SB805SH撮影)