マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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国王神社大祭の日

2009年11月25日 09時34分02秒 | 十津川村へ
南朝ゆかりの国王神社、例大祭の日に上野地の村民が装束を身につけて神社へお渡りをする。

公民館に集まってきた村民は食事のあとにそれぞれの役目の衣装を身に着けていく。

裃を着る警固役は20名を超える。

甲冑武将は一人。

何年も当たっているので慣れたものだという。

会場内に小学生男児が3人。黒、緑、青色の衣装を着る。

背中の紋はそれぞれ河、津、宮とある。

三人揃って河津の宮。

国王神社が鎮座するのが河津の淵。

三人の子供は三役と呼ばれ、神さんを迎える役目になる。

紋の河、津、宮がその証しである。

頬紅は薄く、口紅も塗って化粧した三役は、烏帽子を被り、白足袋を履いて出番を待つ。

会場にはお渡りの道具が置かれている。大きな竹編み籠が目立つ。

奉書を巻かれた竹棒の両端にある編んだ竹籠。

半紙の上に平べったい二枚の供餅を入れて担いでいく道具はヒノキカゴと呼ぶ。

かつて竹でなくヒノキだったからそう呼んでいるという谷瀬中村区長。



担ぐ道具はヒノキカゴより小さめの酒樽天秤棒もある。

三つの日の丸扇を組んだ御幣はニシキノミハタと呼ぶ。

ヒモロギを括り付けたサカキが二本。

一本は太い円筒のものを括り付けておりツルベと呼ぶ。

首が入っているのだと警固役は言った。

首櫃はいつしかツルベの名に置き換わったのであろうか、確認する記録はない。

(H21.11. 1 Kiss Digtal N撮影)


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