
ビリー・コブハムのヨーロッパでの録音アルバム『Nordic』でソプラノサックスの音とメロディが素晴らしいと思って2003年録音のリーダー作『Gravity』を探しました。こちらも地味ながら素晴らしい作品です。ゆったりと静かな音色はToreの“心に聴いて”という感じを持ちました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20061225
久しぶりに中古屋さんで名前を見て拾いました。1992年録音のtoreの初リーダーアルバムです。全9曲をソプラノとテナーの持ち変えで吹きますが、曲調はどれも大変にています。と言うよりか変奏曲もしくは一つのテーマを変えていくようなアルバムです。タイトル“TID”は時間のことだそうで、“時を聞いて”ということでしょうか。
1曲目ソプラノで北欧フォークのようなメロディで流れる北欧的時間。2曲目、3曲目テナーで同じようですが、3曲目のほうではAnders Jorminが派手ではありませんが、静かに存在感を示します。
5曲目はテナーの音にシンセが絡む時代を感じる曲です。
6曲目ではJorminの陰影あるベースに女性のヴォーカリーズがサックスに絡んでくる曲で変化を加えています。
この人のサックスの音は大変美しい、心をしっとりと包むような、もしくは寄り添うように暖かい。
メロディラインは同じ国のヤン・ガルバレックに似ていて、音色はより美しいという感じです。ただフレーズが似ていて、強烈な印象というのではこちらは少し弱い。なおかつ少し後からのに、ECMとか活躍が似た状況で少し、評判を取るという意味で損をしたと感じます。
良い音で吹きますから『Gravity』の続編など出てくると良いと思っています。
TID / TORE BRUNBORG
Tore Brunborg tenor & soprano saxophone
Bugge Wesseltoft piano synthesizers
Anders Jormin bass
Jon Christensen drums percussion
Norma Winstone vocal
1 Ⅰ
2 Ⅱ
3 ⅢA
4 ATTENI
5 ⅢB
6 KRYSS FEM
7 Ⅴ
8 Ⅵ
9 Ⅶ