JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

変わっていく予感 We Happy Few / Tom O'Halloran

2009-07-13 20:38:04 | 聞いてますCDいいと思う


オーストラリアのピアニストTom O'Halloranのアルバムを聴いたら、まるで青りんごのようにショキッとしていて気に入りました。
そんなんで2008年録音の新作を買いました。

1作目と同じメンバーの曲は印象的なブロッキングからはじまり、ベース、ドラムスがとてもフレーズごとに反応しあう結構激しい演奏ですが、そこで曲の色香が失われない筋の通った演奏です。
2曲目、曲調をおなじにした演奏ですが、コンピュータ音などサウンドをこらしている分勢いは落ちます。、
3曲目、ベースのリズムから始まる演奏は、たとえばピアノが少し特異なフレーズをあげればすぐに、ベースが反応し、そうるるとドラムスはそれを倍増するように反応する、前作よりそこのところは増しています。
4曲目For J.Zとありますから、ジョー・ザヴィヌルなのでしょうが、演奏からは思い浮かびません、きっと初期のザヴィヌルなのでしょう。
5曲目“TRIO VS COMPUTER”は加工されたピアノ音とトリオの対決ということの曲ですが、どちらが勝はない、ここではリズム陣の反応が面白い演奏です。
グルーヴィーを入れた6曲目、ゴスペルな感じもいれピアノが丁々のメロディを弾き続けます。それに対してドラムスが、もう奔放にリズムを入れて、これは普通聞くよりどんどんとあおられて、やりたいことをすべてやるような、凄いドラムスになっています。
7曲目はフリーインプロヴィゼーションですが短い曲、8曲目は“VOCALESE”という少し長い曲で、途中曲調などもかって意味はあるのでしょうが、よく解りません。
8曲目いろいろな表情を変えますが、なぜだちょっと良く解りません。
最後の9曲目は短いインプロで終わります。

フレシュなりんごと比較すると、ずいぶんと落ち着いた感じのアルバムです。
デビューということで、前作は少し硬かった感じが、今回はこの人の今を表現しているのだと感じます。
最初の曲でのサウンドと主張は素敵な若者ですが、最後のいくつかの曲ではそれが逆効果みたいに思いますが、それが今を感じさせます。
基本のテクニックが確りしているので、これからどんどん変わっていくとしても、その予感が期待につながります。

We Happy Few / Tom O'Halloran

TOM O'HALLORAN(p,electronics)
PETE JEAVONS(b)
DANIEL SUSNJAR(ds)

1. TONE POEM
2. INTERLUDE:LUMINESCENT
3. MOSAIC
4. ZEE ZEE (FOR J.Z.)
5.
6. SQUASHUA
7. INTERLUDE:STARMUSIC
8. VOCALESE
9. OUTRO
コメント
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