JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

やさしいモンク  STORMPROOF / ANKE HELFRICH

2009-07-18 23:06:10 | 聞いてますCDいいと思う


ANKE HELFRICHというひとは、初めて聴くのです。これまでの作品をお仲間が結構薦めていたのですが、タイミングはずしてきいていませんでした。今回は新作ということで出会いました。
音楽ですから見た目が美人とかまるで関係ありません、で関係ありせんが、美人ピアニストみたいに書いてあります。私はちょっと合いません。(まるで関係ありませんでした。)
しかし音のほうはなかなかです。1曲目モンクの“Hackensack”とてもモンクをの感じが捉えられて、最近私とても多くのモンクの曲にあっているような気がします。
女性には珍しく、モンクのハーモニーを捕らえながら、タッチはやさしいので、これって始めてのやさしいモンクです。今風に上手く捕らえたモンクでないでしょうか。
2曲目はHarmoniumから初めてアコデオンの雰囲気から生のピアノの音がとても柔らかい。このようなスタンダードとても上手い演出だと思います。
3曲目になるとゲストのトロンボーンが入ってきて、このNils Wogramという人知りませんが、感じとしてニルス・ラングレンと似た感じで、結構自分勝手に吹く感じです。
4曲目は、チェロの演奏を主体にした、弦楽4重奏みたいな落ち着いた曲で、繊細なピアノメロディが聴ける演奏、ここら辺がこのピアニストの本質、楽曲がしっかりした魅力かもしれません。トロンボーンが入っていないのが正解です。
5曲目はその分トロンボーン主体の主流を演奏したもの、トロンボーン相手には少しピアノのバッキングが弱いかもしれません。
6曲目はドシャーンと始まるフリー演奏ですが、よく解らないうちに終わってしまいました。“After The Rain”という曲ですが、集中豪雨みたいでした。
その後の7曲目は、おとなしい柔らかなピアノのアルペジオがとても女性的な演奏です。
激しい必要はないわけでこの曲の全般とてもいいかんじでした。
8曲目は打って変わってフェンダーの音が懐かしい、フェンダーを使った人々のいろいろな音を聞きましたが私はキースのルータ・アンド・ダイチャを思い出しました。
そして引き続く9曲目に“Speak low”これが素晴らしく上手い配置でこのピアニストのフェンダーも使えるし、モンクもいけるけど、スタンダードを上手く料理できるというのをします演奏です。
ピアノの音もカラッした気品を感じます。
とても女性の素敵さを感じるのに、そこには触れずにキリッした潔さがあります。
10曲目美しいタッチのピアノ、この魅力は別に女性だからだとは思いませんが、とても魅力です。
トロンボーンがサブ旋律を吹きますが、実はトロンボーンの音にあまり馴染みませんが、この曲とてもいいです。ちょっと短いぐらい。
トロンボーンをひとつだけの管にいれて、トロンボーンに主を奪われずに、アルバム全体を作り上げたことたいしたものだと思います。
サウンドを構築する感じは大きな編成を使うサウンドに向かっていくのではないでしょうか。

STORMPROOF / ANKE HELFRICH

Anke Helfrich(P,Rhodes,Harmonium)
Henning Sieverts(B,Cello)
Dejan Terzic(Ds,Per,Glockenspiel)
Guest. Nils Wogram(Tb,Melodica)
Rec. September 8-9,2008,Germany (enja ENJ9528)

1. Hackensack
2. September song
3. Stormproof
4. Sehnsucht
5. In good times as in bad
6. After the rain
7. Circles
8. Swiss movement
9. Speak low
10. Little giant


コメント (2)
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