JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

アメ車みたいにでかかった Giant Box / Don Sebesky

2009-07-31 21:15:13 | 聞いてますCDおすすめ


ずいぶん若い時からJAZZを聞いていましたが、LPの値段は当時でも今と同じぐらいで、月に1枚とか2枚しか買えませんでした。
ですからずいぶん選んだものしか手元にありません。
当時2枚組みで凄いメンバーのアルバムだとは思いましたが、何せお高い、ジャケの写真のようにでかくって(ボックス入り)我慢した思い出があるます。
中古やさんで見ているとCD1枚でまあお安くありましたので、当時の鬱憤晴らしでありませんが、つい買ってしまいました。
ドン・セベスキーはクラシックの曲をJAZZにアレンジしてフュージョンサウンドで演奏していましたが、CTIでもトップクラスの人気とは言えず、結局これが買ったものでは初めてです。
1曲目がマクラグリンとストラヴィンスキーの「火の鳥」の合体で、アルバムは買えないものの当時ラジオでよく聞いていた演奏です。
このアルバムとにかくCTIオールスターズですからそのメンバーがくらくらするほど素晴らしい、ちょっと今では考えられません。
1曲目がハバートさんの懐かしいそろ、2曲目はデスモンドさんがゆったりとCTI風にソロを取ります。CTIの特徴であったストリングスをオーバーダブさせるアレンジもここだから許せたいい感じです。
3曲目でハバートさんのソロのあとグローヴァー・ワシントンさんのソプラノサックスですが、これぜひ皆さんに聞いて欲しい。火のついた様はフレーズの洪水、凄いミュージシャンだったのです。
4曲目は、今となってはどうでもいいジャッキー&ロイでsyがR・カーターさんがカーターさんらしい仕事をしています。
5曲目デスモンドさんのアルトが優しく始めると、その後がM・ジャクソンさんのバイブで、この人がCTIとは一番感覚的にあっていないようですが、そのソロはいつものMJQを思い出させるジャクソンでさすがです。いい意味CTIでMJQサウンドができていたのですね。
6曲目、チェット・ベーカーみたいな歌声はボブ・ジェームスで、その後のソプラノが誰だろうと思えば、懐かしいジョー・ファレルさんでした。
7曲目ファンキーなリズムとブラスのアレンジはまさに70年台の一流の集まりでJ・ベンソンも常連でした。
そしてうれしいことにグロヴァーのアルトのソロが続きます。
ずっとデスモンドの後継者となったはずと思っていましたが、同じアルバムで続けて聴く事ができ、これは今度このアルバムを買って一番うれしいことでした。
(二人とも天国だけど。)
今ではアメ車など乗りたいとも思いませんが、一度ぐらいこんな車蹴飛ばしてやりたっかほど豪勢なアルバムでした。

Giant Box / Don Sebesky

Don Sebesky(Arr,Cond)
Freddie Hubbard(Tp)
Grover Washington Jr.(Sx)
George Benson(G)
Airto(Per)
Milt Jackson(Vib)
Jackie & Roy(Vo)
Paul Desmond(As)
Hubert Laws(Fl)
Joe Farrell(Ss)
Ron Carter(B)
Bob James(Key)
Billy Cobham(Ds)

1. Firebird/Birds of Fire
2. Song to a Seagull
3. Free as a Bird
4. Psalm 150
5. Vocalise
6. Fly/Circles
7. Semi-Tough



コメント
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