
エイベックスという日本の音楽の販売会社は有名です。
倖田來未とか安室奈美恵いて忌野清志郎もいたのですね。
渋さ知らずなんかもいるのですが、まさかこのレーベルからアルバムを買うとは思っていませんでした。エイベック・グループのリスペクトレコードというところからの販売です。
ショップでみているうちに試聴の一枚がいたく気に入りました。
JAZZのコーナーにありましたが、JAZZではありません。でも、わずか数十秒しか聴かないうちに購入です。
はずれかも知れませんが、とてもピアノの音が良い、Ketil Bjoronstandや Galati の「all Alone」を思い浮かびますし、一時期よく癒しとして聞いていたDavid Darlingの「Circle」も思い出します。
日本にも同じような方向のPOP音楽を作る人がいますが、はるかに越えた充実感のあるあるアルバムです。
すべての曲を解説する意味はありませんが、1曲目コンピュータ音の出だしに上手くピアノをかぶせて始まる演奏は凄い、この曲の出だしで、特出したアルバムだとかんが働きました。結構この手の音楽すきですが、これはよく出来ている。
2曲目素晴らしい弦楽の響きを作るリバプール・ロイヤル・フィルとの一体感が素晴らしい。
3曲目、落ち着いた、やさしい響きの曲、心はゆっくりと深い淵に下りていくように、周りの風景はだんだんと消えていき、私だけがそこに残されていくような、静寂な中で、求められる責任みたいなものに対峙する責任を求めるような、力ある曲と演奏です。
この作曲者であり、演奏者のルドヴィコ・エイヌディという人は1955年生まれですから、十分に実績を積んだ方で、映画のサウンド・トラックが多く「私の目の光」とか「ジバゴ」を手がけたようです。
6曲目とてもクラシカルな味わいのある曲、ゆったりとはじまり、曲はだんだんと急流を流れるような展開、曲名は「春」、ヴバルディの「四季」を髣髴させえるストリングスパートの演奏が素晴らしい。絶賛です。ここら辺が一般のアルバムと違うところです。
7曲目流れるような激しさから戻ると、やはり一人の自分がみえてきます。
何年生きたのでしょう、何年生きるのでしょう、何が出来たのでしょう、何が出来るのでしょう。
神の裁きの前にまだ行ってはいないものの、その前に自分をふりかえらせるような演奏です。
アルバムの邦題も「希望の扉」ですから、精神性を持ったアルバムだとも思うし、別に軽く聴いても、バックグラウンドとしても十分なアルバムです。
私は結構まじめに聞いています。
9曲目、ずっと続くピアノはとてもきちんとした音出しで、奥深く広がりがあり、そこがこのアルバムの懐深さだと納得します。
音楽を聴いて楽しむ、その音楽を聴くことで自分のことに思いがいたる、そんなこともあるのです。
だからだか、どうだか10曲目の題は「耳を傾けて」。
11曲目は映画のサントラにも使用さらた曲のようですが、曲調はこれまでとかわらないピアノ演奏、JAZZピアノでないけど、それはほとんど関係がなく、このアルバムに上手く出会えたことがとてもうれしくおもうのです。
12曲目、チェロ奏者マルコ・デシモとの競演も美しい、このアルバムクラシック部門では評判だったみたいですが、どの部門でもいい、エイベックにも普通行きませんが、演奏内容もかなり高いし、曲もいい、嬉しい出会いでした。
そして聴いているとなぜか、自分の日常を反省したくなるような、驚くべきアルバムでありました。
希望の扉 / Ludovico Einaudi
1. Uno
2. Divenire
3. Monday
4. Andare [Live]
5. Rose
6. Primavera
7. Oltremare
8. 'Origine Nascosta
9. Fly
10. Ascolta
11. Ritornare
12. Svanire