ショップの未開封セールをみていたらスペインのアルバムがあり、よくよく見ればこのベースの人知っていました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20081022
悪い思いでもないので拾ったアルバムです。
ピアノは通好みのラリー・ウィリス、私は知りませんでしたが、これが実に良いピアノ、60年初頭にマンハッタン・スクール・オブ・ミュージックを出るとそのままJ・マクリーンのグループへ、その後はザヴィヌルの後釜としてキャノンボールやJ・ヘンダーソン、その後はブラッド・スウェット・アンド・ティアーズに参加した人です。
1952年生まれのミゲルが1986年から90年までハーレムにいたときにこのラリーに親しく世話になったみたいで、このアルバムそんなハーレムの思い出からマドリッドへの変遷から、お世話になったウィリスさんをお呼びして作ったアルバムみたいです。
全9曲の内2曲にサックスが入りますが、それ以外はピアノ・トリオ、トリオのアルバムとして聴くことが出来ます。
1曲目は“Alone Together”、まずピアノがいい。粒だったいて、とてもJAZZらしい(当たり前だけど)
2曲目はこのピアニストの曲ですが、出だしはソロで“Natuer Boy”を弾きだすのでアレッと思わせますが演奏はモーダルな雰囲気。
4曲目でソプラノが入りますが、キューバーの若いミュージシャン、アリエル・ブリンゲスです。まだ荒削りですが、これから伸びそうな予感です。
5曲目、マイルスの“Nardis”を、出だしのリズムパターンはイン・ナ・サイレントみたいにしてはじめます。
7曲目叙情的な美しいバラッド、やはりピアノが光ります。
8曲目はテナーに持ち替えて、この人まだいろいろな吹き方が出て開発途上、進歩の最中なのでしょう。
9曲目は疾走感のあるグルービーな曲、ピアノのフレーズが若々しい、ラリー・ウィリスさん、このとき68才だとはとても思えません。
FROM HALEM TO MADRID / Miguel Angel Chastang
Larry Willis(p)
Miguel Angel Chastang(b)
Juanma Barroso(ds)
Ariel Bringuez(ss,ts on 4.8)
1.Alone Together
2.To Wisdom The Price
3.Blue In Green
4.Entre Tu Y Yo
5.Nardis
6.Santuary
7.Toya's
8.Jean Luc's Mood
9.Heavy Blues
2008年9月10,11日録音 Madrid